【パレス・メイヂ、他2作】続・旬じゃなくても面白い!【歴史もの】

こんにちは、旬じゃない(かもしれない)けど個人的に好きな漫画を書き散らしていきます。
今回は歴史もの縛りでいってみましょう。
語りすぎてごちゃごちゃ書いてるけどこれも通常運転!
 
 
 
 
 
放課後のカリスマ

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著者:スエカネクミコ 小学館/IKKICOMIX
全12巻
 
 
時は西暦二×××年。ナポレオン、エリザベス一世、ナイチンゲール、一休、モーツァルト、フロイト、ヒトラーといった世界中の「偉人のクローン」のみが集うセントクレイオ学園。
そこで、ひとり「非クローン」として在籍する神矢史良は、学園生活の中でクローンたちの苦悩を目の当たりにする。
そんな折、学園の卒業生であるクローン・ケネディが衆目の中で暗殺された。
クローンを襲う謎の勢力、その正体とは?そして、史良の行く末は…?
 
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偉人もの、というカテゴリにおいてあえて登場人物のほとんどが「クローン」という出自が面白い作品。
作者のスエカネさんは、この作品以前は変態性のある登場人物ばかりが出てくる作品を多く書いていましたが、なかなか長続きせず、個人的にはもったいないな~と思っていました。(前回オススメしようと思ったけど、迷った結果候補から外したのです)
この方、「逆転裁判シリーズ」のキャラクターデザインを初期に勤めていた方でもあるのですが、前述したとおり、変態性の高い作品が多く、BLも描いてたりします。
しかし、この作品、私から見れば「どうしたスエカネさん!!めっちゃシリアスじゃないですか!!」と言い放ちたくなるくらいシリアス。
でも過去作に見られるスエカネさんのそういった持ち味は最小限かつ効果的に働いています。
 
クローンだから「オリジナル」とは遺伝子上同じ人間ですが、どんな人間も「個人」となってしまう。
「オリジナル」であろうとするが故に、逸脱してしまう者もいれば、
「オリジナル」から遠ざかろうとすれば同じような末路をたどったり、それ以上に過酷な運命に振り回される者もいる。
倫理的にもいろいろと考えさせられる作品ですね。
自分のアイデンティティ、人生をかけて戦う姿はちょっと胸が苦しくなります。
 
昨年雑誌が廃刊になると同時に、無事完結したそうですが、実はまだ読めてないのです。
良い意味でさほど風呂敷が広がっていない作品だったので、おそらく納得のいく結末になってると信じたいですね。
 
 
 
 
暴れん坊少納言

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著者:かかし朝浩 ワニブックス/コミックガム
全7巻
 
 
西暦994年。名門貴族・橘氏の氏長者・敏政の子息である則光は気の進まない見合い話を持ちかけられる。
相手の清原元輔の娘・諾子(なぎこ)の強烈な個性に振り回され辟易するが、
中宮定子主宰の歌合に招聘された際には諾子の機転で窮地を救われ、以後も腐れ縁が続くことに。
そして、歌合がきっかけとなり中宮定子に気に入られた諾子には宮仕えの話が舞い込み、中宮の御所で働くことになる。
 
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こちらは「枕草子」を書いた清少納言を題材としたコメディ漫画。
タイトルの通り、とにかく清少納言こと諾子が暴れる暴れる。
史実を考えると、絶対ここまでじゃないでしょ!とは分かっているのですが、
その暴れっぷりがだんだんクセになります。
キャラクターデザインは和メインの洋折衷という感じ。
話し言葉は現代的ですが、和製英語のような言葉は出てこないのでかなりセリフ選びも苦労されただろうなあ。
キャラ自体もうまく個性づけられていて、諾子と則光以外の人物も気になってしまう。
特に話の中枢となる、一条天皇の后、定子と彰子の2人。
そして定子に仕える諾子のように、彰子に仕える紫式部。
二人は実際のところ、出仕期間はずれていたらしいのですが、漫画だからいいじゃないのってことで。
暴れん坊かつツンデレな諾子と、無骨で不器用で武闘派な則光。
このツンデレの割合が絶妙なのですが、この2人の関係の行く末やいかに!
史実ではこの夫婦離婚してるけど、それも忘れるくらい面白い作品です。
 
 
 
 
 
 
パレス・メイヂ

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著者:久世番子 白泉社/花とゆめコミックス
既刊3巻
 
 
明治時代に似た近代国家が舞台。
御園子爵家の次男・公頼は、無理矢理結婚させられそうになっている姉・静子を助けるために、侍従職出仕(見習い)として宮中で働くことになる。
先代の帝・明慈帝が作られた壮麗なる宮殿「パレス・メイヂ」に君臨する当代の帝は、明慈帝の第一皇女・彰子女帝であった。
宮中勤めにはりきる公頼だったが、初日から帝の直筆による絵皿や画帖が破損するという事件が起こる。
 
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あまり少女漫画を見るほうではないのですが、この作品はイチオシ。
一介の侍従と若き女帝、少女漫画では少数派の逆身分差もいいけど、時代のチョイスも個人的には正解だと思います。
少女漫画で明治時代(に似た近代)、というの自体あまり例がありませんし、
『風光る』のような幕末とはまた違った文化背景があります。
日本文化に西洋文化が入り始めたこの時代は、日本独特の静かな気品と、
西洋の華やかさが合わさった美しく麗しい雰囲気。
 
涼やかな眼差しが印象的な少女帝・彰子と、くるくると表情が変わる忠義者(かつ苦労人)の侍従職出仕・御園。
この二人は段々惹かれあってきてるんだけど、これがまたいいもどかしさなんですよね。
男前な彰子は周囲に「(御園が)お好きなのでしょうか?」と聞くと、「好きだ」と微笑しつつ断言。
でも決して過大な贔屓はしないで、ささやかなわがままにつき合わせるくらい。
女帝は例え退位しても生涯結婚できない法律のため、この二人がはたしてくっつくのかどうか、
どう落としてくるのかが大変気になります。
彰子の元婚約者・威彦の大人げない暗躍は少女漫画らしいのですが、これがまたいいエッセンスなのです。
どこか懐かしくて、でも新しい少女漫画。男性へお勧めしたい作品です。
ゲーム部の教授こと、Oさんがイチオシする作品なだけあって、
これは将来アニメ化か実写映画化すると思われます。(どちらでも見てみたい!)
 
 
 
 
 
 
文章:ゆず

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