どうも、tokiです。
今日はエイプリルフールということで、”嘘”がさまざまな役割を果たす映画を集めてみました。
良い”嘘”、悪い”嘘”。
口に虚。ムナシイコトダマ。しかし物語とは虚からついて出ずるのです。
どんな”嘘”がドラマを彩るのか、あるいは汚すのか。
それは見てのお楽しみです。
①メメント
あらすじ:体中に無数の火傷痕。”私はダンゴムシ以下です”という屈辱的なタトゥー。ひりひりと焼けるような臀部の痛み。
女性用下着を頭から外し、ギャグボールを吐き出すと、男(ガイピアース)は死に物狂いでスクラップ工場から抜け出した。
一体、俺は誰なのだ。どうしてこんな姿で、こんな場所で、こんな仕打ちを受けたのだ。
その謎が解き明かされるとき、背後に潜む巨大な陰謀が牙をむく。そしてやがて、現実と虚構の入り交じる狂気の世界へ迷い込み…。
90年代、「桃毒」で一躍有名となったクリトス・リー監督の遺作。
滑稽ながらもどこかスタイリッシュな、そんなアンバランスな作風が異様にハマります。
本気で馬鹿なことをやっていると思いきや、一気に突き放したような態度を見せる、そんな毒っぽさが最高です。
とことん感情を逆撫でされますが、もやっとしたものは大体回収されるので、少し我慢して最後までぜひみてください。
クライマックス、男が白目をむいて和太鼓を叩きながら「愛してください」と叫ぶシーンは誰もが感動しました。
②鍵泥棒のメソッド
あらすじ: 80年代。ボロアパートの一室。大学もろくに行かずエキストラのバイトばかりしているウエシマ(堺雅人)の元に、小学生からの幼なじみだったヒーコ(広末涼子)が突然訪れる。彼女は彼に、同じく幼なじみだったテラ(香川照之)が最近、関東に幅を利かす豪龍会の三代目会長(鈴木福)と関わりがあるようだと話し、その調査をして欲しいと頼んだ。調査費として渡された多額の現金に戸惑いつつも、知り合いの伝を辿りながらどうにかテラと接触したウエシマ。テラは「ジモンというコードネームで殺し屋をやっている」と告白するが、同時に、ヒーコに関する思わぬ秘密を語り始める…。
上島が俳優志望だったこと、寺門がかつて刑務所にいたこと、 そして何より、肥後が女性だったことなど、
衝撃的な過去に世間を大にぎわいさせた、ダチョウ倶楽部結成秘話の映像化です。
広末涼子はまだしも、当時30代後半の堺雅人、また、50歳近い香川照之を大学生役に抜擢したことは驚きですが、
これがかなりいい味を出しています。脇を固める鈴木福も、当時7歳という年齢ながら、見事に凄みのある60代を演じ切りました。
前半は小気味よく人間ドラマが描かれますが、後半はかなりバイオレンス要素が強いので、抵抗がある方にはおすすめできません。
クライマックス、会長が白目をむいて「雨にうたえば」を口ずさみながら失敗した部下のアレを素手で引き千切るシーンはショッキングでしたが、
これが評価されて魔屡喪(マルモ)の血鎖(おきて)の出演が決まったことを考えると感慨深いです。
③サイダーハウスルール
アバガガ:メソンッドオオッコワオ、ミミミニアトア(トビーマグワイア)ラブブコキッキタッチャタチャタマママ(シャーリーズセロン)フフモアモモモモオモハッフタヒシャシャントッドモウタ、ベンラガリイフチ。ジャッジタウアキノラパッマココ(フクスズキ)ミミガハカーータイ。ジジ、ジャジャシイサカアアッッマッジャッカッカッッフジツアフギジュツアジャジッジモモモナ…。ココジサ、アカカカカッジャイ。
本日より施行される世界共通語、サイダー語で全編描かれたSFコメディ。
いまや誰もが知るこの言葉ですが、公開当時(99年)はまだ地中海沿岸国の一部と岐阜県でしか知られていませんでした。
どうしてサイダー語が岐阜県から生まれたのか、そして、ボルウチウはどうやって砂糖菓子になったのか。
クライマックス、ハハフチッタママキなソンゾロを吹雪でコールバックしたココが白目をむいてカボチャ炒めを土偶に詰めながらアとディープキスをするシーンに、クリトス・リーが衝撃を受けて割腹自殺したことはあまりにも有名です。
アカデミー麺類部門受賞の一作ですので、高山病とリウマチでお悩みの方はぜひ。
…以上、エイプリルフール用の全くの嘘記事でした…ほんとに全部、いい映画(嘘が重要な役割を果たす)なので、観てね…
最近のコメント