【勝手に映画部】ゲームってのは根源的だから残酷で、だからこそ魅惑するのだの巻 by TOKI

 

 

どうもtokiです。

今週は、ゲーム部だけに、ゲームとタイトルについた作品をざくっとご紹介。

どれも有名な作品なのですが、しかしくせ者ぞろいでなかなか。

 

 

①ゲーム

 

ゲーム

 

 

あらすじ:サンフランシスコの投資銀行経営者ニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)は、48歳の誕生日に弟のコンラッド(ショーン・ペン)から”CRS(Consumer Recreation Services)”という会社が提供する“ゲーム”の招待状を受け取る。―「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」―

 

ハリウッドを代表するもはや超巨匠、デビットフィンチャー監督。

マイケルダグラス演じる銀行員が謎に満ちた一日を過ごす。いやはや、マジで何が起こっているのか、なぜこんなことが起こるのか、

なにがなんだか分からない。観ているこっちも、巻き込まれに巻き込まれて、混乱必至。

しかしオチは、まあ拍子抜けっちゃあ拍子抜けなのですが、そこがまた残酷でいい。

というか、その拍子抜け、がポイント。突き放された感じ…。

うーん、語りたいけど、ネタバレ避けたいので、このへんで!

フィンチャー作品が好きな方はぜひ観てください。セブンとファイトクラブで止まってる場合じゃないですよ。

 

②ハンガーゲーム

 

ハンガーゲーム

 

 

あらすじ:明かされない原因によって文明が崩壊した後の北アメリカに位置する国家パネム。この国はキャピトルと呼ばれる都市の富裕層によって支配されており、キャピトルを囲む12の恵まれない地区はキャピトルの統制下にある。第13地区の壊滅という結果を生んだキャピトルに対する叛乱への制裁として始まった年に一度のイベント「ハンガー・ゲーム」で、各地区から男女1人ずつくじ引きで選ばれる12歳から18歳までの「贄 (いけにえ)」と呼ばれる24人は、キャピトルが監視する下、野外の広大な競技場で最後の1人になるまでの殺し合いに参加させられる。

 

この映画、まあつまりはバトルロワイアル的アクション映画なのだが、一ひねり加えられている。

それは、あらすじからも分かるように、「凝った世界観」。

バトルロワイアルのパクリパクリと言われた今作だが、前者は時代設定が近未来のくせに、そのへんの描写が曖昧だったり。

今作は近未来感がばっちり出ていて、ファッションからガジェットからとにかく飽きない。

映画の前半はその世界観構築に費やされていて、

そこでこの狂った「ハンガーゲーム」という風習に対する怒りのような、なにかが芽生えるようになっている。

うまい。

後半、急に時代が後退したような舞台で、壮絶な殺し合いが始まると、なんだか切なくなる。

ただのよくあるアクション映画と思うなかれ。残酷で、ちょっぴり滑稽な、まるでティムバートン作品を観たかのような気分で楽しめる。

実はそんな”飛び道具”な映画なのです。といってもこの中では一番まともなので、ぜひ。

 

③ファニーゲーム

 

fani-ge-mu

 

 

あらすじ:ある夏の午後、ショーバー一家が休暇を過ごすためにレンジローバークラシック音楽のクイズをしながら別荘に向かっていた。途中、隣人のベーリンガーと挨拶をかわす。そこには白いシャツと白いズボン、白い手袋を身に着けた見知らぬ2人組の男もいた。

 

鬼才、ミヒャエルハネケ監督。

俺的には最高傑作。

えっと、この映画、とにかく「不快」です。

観客を馬鹿にして馬鹿にして馬鹿にして、ただただ呆然となる。そんな一作。

まともじゃねえ。

異形ともいえる長回し。静かな画作り。その計算は全て、悪意。

映画の深淵さ、そしてその業を知るなら、ぜひ観てください。じゃなきゃ、こんなの観るんじゃない。

監督本人がリメイクしたUSA版もいい出来ですので、どちらでも。

観たらこっそり、俺に話しかけてください。

「最低だね」って。

 

 

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