魂の重さは、21gらしい。
人間が死んだ時、21g、ふわっとどこかへ失せるって、
どこかの国のどこかの科学者が証明したらしい。
これが魂の重さだってさ。
信憑性は全くないんだけど、でもなんだか美しいじゃん。
だから、映画のタイトルにもなったりと、有名に。
でさあ、
21g。
内容物、気にならない?
10g:ロケット
必須。アルミか、カーボンか。材料は知らんけど。
でも、宇宙のそのまた向こうの向こうの向こうにある
天国にいくとしたら、ロケットがないと。
たぶん、人によってデザインも様々。
まるっこくてピンク色の風船のようなロケットもあれば、
炎のエンブレムが煌めく、かっちょいいロケットもあるはず。
俺のは、多分オレンジ色で、三角形かなー。
2g:折り紙
死んだ自分の名前、これまで生きてきて、がんばったこと。
ちょっぴりしでかした、わるいこと。
いろいろ、えんぴつで記された、折り紙。
これを持って行くために、ロケットは発射されるんだと思う。
大往生だったら、金ぴかのが貰えるけど、
普通は青とか、黒とか、赤とか。1人1枚まで。
いっぱい自分のことを書いて、そんで、畳んでロケットに詰める。
5g:コイン
天国つったって、タダじゃいけない。
入場料で、コイン1枚。支払う。
天国の番人(たぶんタツノオトシゴ)が、
その口ですーって、飲み込んで、そしたら門が開く感じ。
忘れても、たぶん、めそめそしてたら入れてもらえるけど。
忘れ物は、よくないから、コイン。持ってきましょう。
ロケットに詰める。
1g:乗組員
ロケットの操縦パイロット。
自分のあれこれを、天国に連れてってくれる大事なパートナー。
まあこれが仕事だから、特別なにか感情はないんだろうけど。
がんばってください。
ロケットに乗り込む。
3g:おやつ
天国まで、多分、結構かかる。
予想では、4時間ちょっと。
乗組員、お腹空くじゃん。
安全運転が第一なので、おやつくらい用意してあげましょう。
うん、こんなもんだな。
すっきりした。
おやすみなさい。
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