【つわものどもが】上海フリーペーパー今昔物語・前編【ゆめのあと】

「上海に日本人が少なくなった」
各方面から言われて久しい今日この頃
それを証明するかのように、とある上海日本人向けフリーペーパーが休刊しました。

その名も「SUPER CITY」
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上海天盛企業グループという不動産事業会社による
日本語情報誌サービス事業として2000年1月に発行。
不動産広告による収入を軸に
中国国内の話題からビジネス、日中関係など様々な誌面を企画
00年代中盤から後半は、上海フリーペーパー業界内2位としての地位を確保していました。

そんなスーパーシティがなぜ休刊(厳密に言えば電子化、web・微信に移行)したのか
それは明日の後編で語るとして
今の上海にフリーペーパー媒体がどれだけあるのか
簡単に説明しましょう。

①上海ジャピオン
japion
上海で一番大きな日本人向け週刊フリーペーパー誌と言えばこれ。
上海在住の日本人で知らない人はいないと思われます。
タブロイド版で毎週金曜に各日系スーパーや料理店、ホテルに配布されています。
上海ジャピオンウェブサイト
毎週2万部発行

②Whenever(ウェネバー)
Whenever
ジャピオンが週刊誌なら、Wheneverは一番大きな月刊誌。
ジャピオンが生活情報に特化した1誌なら、こちらはビジネス誌スポーツ誌など他媒体。
ジャピオンの配布場所が飲食系なら、こちらは企業や病院もカバー。
だけど2社とも会社は同じフロアにあったりします。
時々「あっこの居酒屋の宣材写真まったく同じだ!」って時があるので
暇で暇で仕方がないときは写真を見比べてみると面白いかもしれません。
Whenever上海
毎月5万2000部発行

③コンシェルジュ上海
konceru
ジャピオン、Wheneverに次ぐ規模、発行数を誇る情報誌。
ビジネス情報誌、と言う立ち位置のため、飲食のほか各日系企業からの広告も多いです。
以前は月刊誌と言えばコンシェルジュ、と言った具合に
上海に余すことなく配布されていましたが
手広く媒体を増やしていたWhenever、生活情報誌として確固たる地位にいたジャピオンにくらべ
日系企業の中国進出規模縮小、広告費の圧縮などが重なりやや押され気味。
コンシェルジュ上海
毎月5万部発行

④その他
そのほか、携帯しやすい大きさの情報誌LOOKなど
日系飲食店を中心にハンドブック型の小冊子が数媒体配布されています。
中にはマッサージ(意味深)的なお店を掲載している小冊子もあったり。
ハンドブック型の雑誌は基本的に日本語のできる中国人編集が中心になって作成されています。
規模ではかなわないがローカル情報を集めるのには適していると言えるかも。

このように、(その国から見たら)外国語のフリーペーパーの乱立具合は
世界的に見ても非常に珍しく
その中でも、ある程度知名度、発行年数もあったスーパーシティが
紙媒体から撤退するというのは、覚悟された事態とはいえ割りと衝撃的なことです。
一体、いま上海に何が起きていると言うのか!

続きは明日!

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