マジックザギャザリング。
20年以上TCG界の王様(日本では遊戯王が強いけど)として君臨し、
去年出会った僕も、正直その魅力にやられてるのです。
通称MtG。MTGでもいいけど。
遊び方はいくつかあって、大きく分ければリミテッドと構築。
リミテッドはその場で開けたパックだけで遊び(ゲーム部でもよく遊んでいる)、
構築は自分でカードを揃えてデッキを戦うゲームです。
まあもちろん、構築の方がお金はかかります。
リミテッドはカード資産の差が出ない、数百円で遊べるルールだけど。
…でもやっぱり構築がMTGの花形だなって感じるし、
誰でもいつしか「自分だけの強いデッキ」が欲しくなる。
もう少し話を進めちゃおう。
MTGの構築には、いくつかのフォーマットがあって、
それに沿ってデッキを作らなければならないんです。
①スタンダード
ここ最近発売されたカードだけで作る、メインのフォーマット。
2年くらいでローテーションされて、古いカードは使えなくなる。
1枚100円以下のカードから2000円、3000円するレアカードを組み合わせて構築。②モダン
ここ10年くらいで発売されたカードで作るフォーマット。
古いのもずっと使える。1枚2000円のカードは安いと感じるようになってくる。③レガシー
これまでの20年以上の歴史で発売されたカードがほぼ(一部禁止)使えるフォーマット。
もはや手に入らないレベルの激レアカードで殴りあう。1枚2万,3万円するカードも複数投入。④ヴィンテージ
禁止カードはありません=世紀末。
骨董品で遊ぼう。1枚数十万円のカードは普通。デッキが車より高い。
…まあ③とか④はぶっ飛んでるので置いといて。
上海ゲーム部ではほぼ、①のスタンダードで構築して遊んでいるのです。
安めの(合計1万円以内)デッキでも十分戦えますしね。
しかああし!
スタンダードのカードはいつか、ローテーションで使えなくなるのです。これは悲しい。
それに、有名な、強くてカッコいいカードはやっぱりモダン以下でしか使えないんです!
そこで僕は決断したのです。
「モダンのデッキ…作っちゃおうかなあ」。
遊ぶ相手は確かに限られてしまいます。
でもでも、やっぱり欲しい!
というわけで、大阪帰国時、買って作ることに。
…でも、そんなお金、俺あるんかな?
さて、突然ですが、上にもあげた、このカードは1枚いくらでしょう?
モダンフォーマットでは超超有名な超超強力カードです。
答えは約1万4000円。
…まあ、見るからにオーラありまくりですもんね。4枚入れたら56000円。
高い高い。え、まだ高いのもあるの?わかったわかったそれは無視しよう。
もう少し安そうなカードはないの?
効果を読んでも、まあなんか、土地カードを持ってくるだけのカードですね。
しょぼ。赤と青って。黒い方が絶対強そうだしね。えっとこちらは…。
1枚約1万円。
4枚入れると4万円ですか。まあこういう便利な土地は4枚入れるのが普通だからな。
4万か。PS4買えるのか。そっか。
じゃあこれは?
こっちは約6500円。
ほら、ちょっと安く感じてきたでしょ?でも1枚でゲームソフト1本と同じ値段よ?
…うん、やっぱたっかい。
実はモダンに参入する時一番辛いのが、土地カード、なんです。
MTGは土地を使って色々な色のコストを支払い、カードをプレイするのです。
1枚で1色しか出ない土地はそれこそ10円とかで安いのですが、
こういう良い効果のある多色土地は”どんなデッキでも使う”ため需要が爆上がりなんですね。
そのくせ、発行枚数はそこまで多くない。
まあ高くなるわけですわ…。
…ん?
「1枚で1色しか出ない土地はそれこそ10円とかで安い」…?
じゃあ、1色しか使わないデッキは安いってこと?!
というわけで1色しか使わないで、かつ”強い”(これ大事)
デッキレシピを探してみました。
それが、”マーフォークデッキ”。
海の民、マーフォークによる、前のめりなビートダウン。
半魚人を青一色のマナコストで次々と生み、ボコボコに殴るだけのデッキ。
大会でも優勝常連の超強いデッキタイプの一つです。
戦場を青く染め上げる!これは簡単で強そう!
しかも土地は島(10円以下)だけで済みそう!
ひゃっほう!上のマーフォークデッキのキーカードも数百円だし、
こりゃ1万円くらいで作れるんじゃね?嬉々としてデッキレシピをもとに計算してみると。
…合計、8万円也。
僕の顔が青く染まりました。
どゆこと?
よく見てみると。
こちら1枚6000円。4枚必須。
こちら1枚8000円。4枚必須。
…ああ?!土地以外も(魂の洞窟は土地だけど)
全然たけええじゃねえか!
やはり甘くないモダン。そのうち続く。
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