【ダブルクロス】下町人情物語~ある食堂の場合~⑨(完結)【TRPGリプレイ】

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TRPG「ダブルクロス」のリプレイ記事です。
GMは私ことoruma、PLは4人。
第一話は→こちら (ダブルクロスの世界観と登場人物の紹介)
第二話は→こちら (モノローグ)
第三話は→こちら
第四話は→こちら
第五話は→こちら
第六話は→こちら
第七話は→こちら
第八話は→こちら

 

前回までのあらすじ。

街では都市開発に関わる地上げ屋が襲撃される事件が発生していた。
事件について調査を依頼された一行は、とあるオーヴァードへと辿り着く。
説得を試みるも新たな参戦者が現れ、
事態は半ば強制的に戦闘へともつれこんでいく。
そして、闘いの果てに残ったものは・・・

~~~~~~~~
本編『エピローグ』

■登場人物:真壁、薫、真央、フランク
真壁 透  浦霞 薫 緒方 真央フランク・イェーガー

 

ーーー決戦から数日後。

—喫茶「べるりん」—

一同は再度喫茶べるりんに集まり、
依頼主である喫茶店オーナーの鈴林信造から話を聞く事にしました。

と、そこには食堂のおばちゃんの姿が。

KP:おばちゃんは喫茶店で働くことになりました。
 皆さんの説得が効いたんでしょうね。
 あのお店は取り壊すことになりましたが、
 おばちゃんは新たな居場所を見つけることが出来ましたと。
 喫茶店のメニューにはから揚げ定食とお粥、お揚げが追加されました。

真壁:「おばちゃん、いつものアレ」

KP(おばちゃん):「はいよっお揚げね」
 それから、食堂はなくなってしまったけど、
 もう少し頑張ってみることにしたよと語ります。

 喫茶店のマスターはおばちゃんが
 レネゲイドビーイングだと言う事を知っていましたが、
 UGN東京支部には意図的に報告していませんでした。

 それが、今回の騒ぎで否が応でも報告しなければならなくなってしまい、
 報告はしています。
 そこで、監視の意味も含めて鈴林氏の近くに置いておくという名目で
 喫茶店で働くことになってます。

 

フランク:なるほど。
KP:それくらいかな。
 さて、それを聞いた皆さんはどうする?
真壁:「おばちゃん、これ」
 と言って、瓶を差し出します。
 これにはやわらみが崩れ去った時の砂が入っています。
KP(おばちゃん):「ありがとう」
真壁:そんなに量はないよ?
KP:大き目の瓶に少しだけ入ってる感じでしょ。
真壁:甲子園の砂的な。

 

KP:さて、フランクは人間らしさを取り戻せたのでしょうか?
フランク:「・・・から揚げ定食を頼む:cv堀内賢雄
KP(おばちゃん):「・・・あいよ(不愛想)」
真壁:ああ、フランクがやわらみに止めを刺したから。
KP(おばちゃん):「でも、感謝してるよ。
 あんたが止めてくれなきゃ、あいつはもっと被害を出していたかもしれない」
フランク:「俺は旨い飯が食いたかっただけだ。
 ・・・あんたの為ではない
一同:かっこいいw
KP:(艦これ)出撃をさせながらね。
フランク:あくまでこっそりとやってる体を保ちつつだからw
 痛い感じでやってます。
KP(おばちゃん):「素直じゃないねぇ」と言いながら
 他の接客をする為に離れていきます。
フランク:俺は「フッ・・・」と言いながら(店の常連なので)定位置に戻るw

 

KP:次は真央ちゃんかな。お父さんの話もしてもらえるといいかも。
真央:じゃあお父さんが一応マスターと話して、
 「今回は娘がお世話になりました、もう二度とやるんじゃないぞ」と言います。
 それに対して真央が、
 「でもお父さん覚えてる?私がこれ終わったら一つ欲しいものがあるって言ったの」
 と言い、お父さんが
 「それは以前にも無理だと言ったはずじゃないかな」
KP(信造):「ほほう、何を欲しいと言ったんだい?」
真央:「弟か妹!
一同:おーw
真央:以上ですw

 

KP:薫さんは?
薫:んー、従者は今作ると(侵蝕値的に)やばいからやめておこう。。
 コーヒーを飲みながら、「から揚げをお願い」と。基本的に無口キャラなんで。
真壁:「おや、お嬢ちゃん。今日はいつもの彼は連れていないのかい?」
薫:「今頃、庭木の手入れをしてる頃じゃないかしら」
真壁:「まあ宜しく言っておいておくれよ」
薫:「・・・本当にいつも必要な時に限って役に立たないのだから
フランク:結構毒舌だね、お嬢さんw

 

KP:そして、今日も一日が過ぎていく・・・と。
 これで以上になりますー。
一同:わー、お疲れ様でしたー。

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以下、PLさん達向けに書き下ろした補完的テキストです。

 

◆ある消えゆく存在の中で◆

上手く言葉に出来ない
ただ、皆が集う場所
気兼ねなく立ち寄れる場所
気軽にどこか懐かしい料理が食べられる場所
人々が心の何処か思い描く、
きっとどこかにそういう拠り所となるような、いつか思い出せる懐かしい場所。
そういったイメージによって、きっと自分は生まれた。

それが自分に求められている事。
でも何故それをしなければならないのだろうか。

しかし望まれて生まれたはずのこの場所から人が少しずつ、
遠のき、想いも徐々に弱まり、力が落ちてきた。
意識もだんだん朦朧としてきている気がする。

人々が離れていくのは時代の流れなのだろうか。
最近はより顕著に自分の行動を妨害する者も現れるようになってきた。
地上げ屋とかいうらしい。
何故だ、自分は望まれて生まれてきたはずなのに。

このままでは自分の存在自体が危ない。だから自分で自分を護ることにした。
自分で動くか・・・?いや、最近はUGNとか言う組織の監視が厄介だ。
誰かを操り、痕跡を隠すか。
淡路みなみはこの店に居ないといけないし、何より自分と同じ存在のにおいがする。
ならば、あの子を使おう。

 

何故か、咄嗟に淡路みなみを護ってしまった。
そう、淡路みなみは居なくてはいけない存在だったんだ。
自分がここで目覚めて、程なくしてやってきて、ずっと一緒に切り盛りしてきた。
仲間なんだ。

自分が消えていく・・・
結局消えていく・・・
私という存在は何だったのだろう。
何故こんな事をしてきたのだろう。
ここを護ってきたのは自分という存在を護るため?
生きてきた証を消さないため?

いや、違う。人が望んで生まれた自分。
人々が望んだ大切な場所が在る、
それを存在させ続けるために自分は動かなければならなかった。

しかし、人々の想いが弱くなってもそれを続けるという事は・・・それはきっと、
それを創り、営んでいくうちに、
自分もまたそれを大切に思うようになっていたのだろうな・・・

形は違えど、淡路みなみも自分と同じ存在。
いつかきっとその答えにたどり着けるはず。

あるいは・・・

(完)

 

 

という事でようやく物語は終了です。
実際プレイしたのが3月の話なのでもう半年以上経ってるんですね。
どんだけ書くのに時間をかけているんだと(苦笑)

初GMの感想とか書きたかったですが、
もう既にかなり長い文章になっているので
機会があれば、という事で。

ただ、すっごく面白かったです!

拙いGMでハンドリングも覚束ない中最後までプレイして頂いたPLの方々、
また、ここまで読んでくださった皆様、
お付き合い頂き、本当にありがとうございました!

挿絵:やえすさん
キャラ絵&文章:oruma

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