こんにちは、ふぁみです。 今日は瞬の話題をお届けしようと思いま~す。
上海の秋と言えば……これ!
そう、【上海蟹】
※豆知識=中国語では上海蟹って言っても通じないんですよ~
【大閘蟹】と言うのが、一般的な言い方なんだそうです。
先に雌のシーズンが始まって、冬の到来と共に雄のシーズンがやって来ます。
秋から冬にかけて上海にやって来る人の中では、この【上海蟹】を目当てに
している人も結構いるんじゃないでしょうか。
だから、この時期、上海在住の日本人は正直困ってるんです。
なぜ? って、
それは、日本からの来訪者に『上海蟹食べたいから、連れて行って~』と、
頼まれるから。
でもね、頼まれても、こっちだって、いつも食べてるわけじゃないし……
ガイドブックに出てる店ぐらいしか、知らないんですよね。(しかも、行った事ないし)
実はローカルの人達だってお店ではそんなに食べてないんですよ、蟹なんて。
自宅で蒸して食べてるから。
どうせ連れて行くなら、美味しく&安いお店にしたいじゃないですか?
出張者を連れて行くなら、【経費】と言う免罪符があるから、値段とか
気にしなくていいけど、家族&友人ではそうもいかない。
ガイドブックに出ている様な有名店では、最低コースでも450~500元/1名は
必要になるので、来訪者の度に同行して払っていたら、月末に泣きを見る事
間違いなしになってしまう。
【美味しい&リーズナブルなお店】の情報をみんな探しているんです!
では、長ったらしい前置きはここまでにしてっと。
今度日本から来る友人の為に、自宅の近所に今年の夏OPENした蟹料理店
【蟹尊苑】というお店に、下見と称し行って来たので、レポートします!
場所は【水城路】×【新漁東路】と【茅台路】の中間ぐらいの所です。
他のお店に比べると浮いているので、すぐわかります。(かなり目立ってます)
店内はアラカルトのお客様は1階の席、【蟹宴/コース料理】のお客様には
2階に個室が用意されているそうです。
今回は下見という事で、コースではなくアラカルトで席だけを予約していたので
1階のテーブル席になりました。
19:30のスタートだったので、ローカルの人達からみると遅めのスタートでしたが
店内は、ほぼ満席状態。(話では2階の個室もそれなりにいっぱいだったとか)
私が入店した時は、まだAさん1名だけが到着していた状態でした。
Aさんは私が席に着くのを待ってから、メニューを差し出して一言。
『ここ、結構なお値段だね、300元後半は軽くいきそう』
(ワ、ワンタンが……68元?! しかも、これが最安値の料理だと~!)
(最高で588元って……単品で、まじでか?)
※ちなみに【蟹宴/コース】が468元からなんですよ、このお店。
1度、ガン見してから、メニューひっくり返そうとした所、すかさず……
『ちなみに、裏面は飲み物しか載ってないよ~』(Aさん)
見ると、確かにAさんの言葉どおり、飲み物しか載ってない。
『で、でも…大衆点評には平均消費140元ぐらいって、書いて……あったよね?』
『これは特別メニューで、別のメニューもあるんじゃない?』(私)
『無いと思うよ。店内見てみ、みんなこれしか見てないから』(Aさん)
周りを見渡すと、本当にみんな同じメニューしか持っていない。
(やっちゃったよ~!)
上記のサイトを送って参加者を募っていたのに……
どう見てもそこまで高い店には見えないんですけど、どうしよう!
※ガッツリ背中に冷や汗かいちゃってですけど…貧乏&小心者の私は。
早めに来ていたAさんが空腹を訴えたので、1品だけ先に注文することに。
『とりあえず、ワ…ンタンでいいよね?』(私)
店員さんに、それだけしか頼まないのか?と言われ、『全員そろったらね』
と言い、ワンタンのみを注文。
その後、当ブログメンバーでもあるひろきさん、それから、Eさんが到着。
後からやってきたお2人も私と同じく、手渡されたメニューをすぐ裏返して確認。
『大衆点評に140元ぐらいって、書いてなかった?』(Eさん)
(そうでしょう、そうでしょう。書いてあったよね~)
『ビールは10元だし……飲み物はそんなに高くない?』(私)
『いや、ビールも高いかも。だって瓶じゃなくて缶って書いてある』(Eさん)
(ほ、ほんとだ~! 缶だ! ソーダ水=20元/1缶だと~!)
そんなこんなしている内に、ワンタンが登場。
とりあえず到着してる4名で、ワンタンをシェアしました (2個/1名)
『68元なんだよね……? これで……』 (私)
『そう、1個=約7元のワンタンだよ』 (Aさん)
1個=7元と思うと、一口で食べてはいけない気がして、半分だけかじると……
『うわ~っ、中身カニばっかり!』
『1個だけエビ入ってるけど、後はカニ身だけだね』
一口噛んだだけで蟹の風味がぶわ~っと広がり、エビのプリッとした食感もgood。
確かに、いままで食べたどのワンタンよりも美味しい!
(当たり前だけどねっ! だって、ワンタン2つで昼食のお弁当と同価格だもの)
そして、同じく当ブログメンバーのらしさんが到着。
最後にRさんが到着して6名が揃ったわけですが……Rさん、メニューを見終わるなり、
『で、次はどこの店いく?』
本来ならここで、メニューを見て各自食べたい料理を注文する所なんですが、
次に行くお店の相談が……。
『近くに湖南料理店があるよ』(私)
『湖南料理、ああ、あそこね。 いいねえ、あそこにしよう!』(Eさん)
『じゃあ、決定! ここは3、4品頼んで、すぐ移動しよう!』
(いいのか、これで?)
まあ、ここでお腹いっぱい食べたら、給料日まで持たないから、ありがたいけど…。
※ちなみに、この日は19日
588元とか、438元に挑戦しようと言う、ブレイブハートの持ち主はいないのか~?
(いたら、いたで……こ、困る…んだけどね)
※実の所、誰かが 『せっかくだし高い料理も食べようよ!』って言ったら、
どうしようと内心ガクブル状態だった、私。
『とりあえず、注文どうしようか?』
『メニュー左側の上から3つでいいんじゃない?』
『麺と、ご飯しかないけど……』
『季節の野菜が時価って、どういうこと?』
『ローカルの人多いけど、どう注文したら、平均140元になるんだろうね?』
『ワンタンと麺を一個ずつで、飲み物注文したら、それぐらいじゃない?』
そんなこんな話をした結果、
『じゃあ、左側の麺&ご飯から3つ、右側の1番上の料理1品でいいんじゃない』
合計4品を注文することに。
早速、店員さんを呼んで注文すると、
『6人いるのに、4つしか注文がないです。……これでは足りないですよ』(店員)
『いいの、いいの。 4品だけで』(全員)
最初、不思議そうな顔だったのが、だんだん、『なんだよ、こいつら?』みたいな
顔に変わっていく店員さんに、『4つでいいの!』と押し切った私達。
傍から見たらめっちゃ貧乏くさいかもしれないけど、よくよく周りをみたら、
みんなワンタンか麺しか食べてない! (一緒ジャン!)
だから、これでいいんだよと自分を納得させて、料理を待つことにしました。
※これから3品はいずれも麺かご飯を選択できる料理で、これは麺を選択。
最初に登場したのがこれ 【清炒蟹粉】 これで188元!
目が点です……料理をみて目が点になったのは生まれて初めてかも。
あまりの小ささに、ひょっとして高さがあるのかと、一瞬思ってしまった。
※大きさがわかるようにとタバコを添えて撮影。
これを6人でシェアって……哀しくなりそう。……いや、間違いなく哀しいわ~。
1匙すくって取り皿に。 味わって食べるんだぞ!と心に念じながらパクっと。
『えっ、なにこれ! お、美味し~い ♪』
いや~、一口食べただけでも、めっちゃ蟹の味。これまで、何度かコース料理で
同じ料理を食べたことがあるけど、1番美味しかった。
なんて言うか、蟹の味が濃い!
※いつも食べているコースは全品で140元だからね。そもそも物が違うって。
2番目に登場したのがこちら! (あの~、128元でこれっぽちですか?)
麺の上にある、黒っぽくて細長いのが蟹の足の身。
うん、足身がたくさん載ってますねえ~。 味はと言うと……
『う~ん! 美味しい~ ♪』
この時点で自分の食レポ能力と言うか、語彙の貧弱さを痛感しているんですが、
これ以外に言葉が思いつかないんですよ。
※このお店で食べた中で、1番好きな味付けでした。
お次にきたのがこちら。 こちらは麺じゃなくご飯にしてみました。
(エビってあるのに、エビ少なくない? これが78元)
『ちょっと、味が……薄いじゃなくてマイルド?』
先に出た2品に比べると味がマイルド。食感としての蟹は十分に感じられるけど
蟹の味としては先の2品に勝てないかな……ご飯より麺の方が良かったかも。
なんて言うか……値段って正直ね。
※先に高い料理が出てきたのが敗因というか、失敗だったかな。
ラストはこちら! (脇のスプーンは普通の大きさ。 これで98元)
蟹身&白子部分&卵&蟹味噌のあんかけ。こちらも麺じゃなくてご飯で注文。
私の数少ない上海蟹コース料理の経験では、この料理には蟹味噌が多く
入っているので、最も蟹の味が濃い料理だったはずなんだけど、
なんでだろう? 最初の料理の方が蟹の味がした気がするのは……
いや、違う。 蟹味噌の分だけ、こっちの方が味は濃いんだけど…188元の方が
繊細な感じの味だった様な…なんて言うか、こっちは力技!みたいな?
※食レポで力技はないか……。
なんか、こっちは負けてる気がするんですよね~。大味って言えばいいのか?
これで、注文した全品が終了。 なんと、全員が揃ってからまだ1時間経ってない!
いつもの食事会に比べたら、めっちゃ時間が短い。
(そりゃ、当然だよね。どの料理も2,3口しか食べてないんだから)
料理を食べながら店内を観察していたのですが、1階席のお客さんに関しては、
ほぼ私達と同じ、麺かワンタン(ご飯)を1品ずつ食べては、そっと店を去って行く。
(だから、外から見た時、この店は麺屋さんに見えたんだな~)
【蟹尊苑】はRPGの様に、経験値(お金)をたくさん持った、真の勇者だけが、
上(2階)を目指すことができる、虹橋地区に具現した蟹王を倒す(食す)
ダンジョンだったんですね~
『じゃあ、さっさと会計して、湖南料理行くか!』
こうして、私達(小心者)はお店を去ったのでした~!
ちなみに、ラスボスはこちら!
<蟹尊麺&飯> な、なんと上に金箔が散りばめられている!!
*もちろん、真の勇者様の写真を拝借しました
筆:ふぁみ
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