むかしむかし、あるところに、三匹の子ブタがいました。
そう出だしから始まる三匹の豚は、最終的には残すこと一匹。
教訓に富んだ誰もが知っているこの物語はしかし、矛盾を残したまま終わっている。
備えがあれば憂いなしというのは、わかった。
常に最悪に備えるべしというのも、わかった。
だがしかし、撃退したにせよ、やってきた狼をやっつけたにせよ
結末のバージョンは良いが
殺られた此方は二匹の子豚
やっつけた狼はたったの一匹。
命の勘定が、合わぬ。
復讐、それはきっと生きている者が亡き者への最高の手向けになるだろう。
なぜなら、亡くなったものは復讐すらもできないのだから。
のうのうと暮らす狼どもめ。我々三兄弟も本来そのように仲良く暮らせていたというのに。
「三匹のかわいいおおかみ」、それは、ただの豚が豚をやめて何かに成る物語なのだ。
…さすがに鼻息でレンガでは飛ばないので
ハンマーで壊すのは当然の道理でな。
コンクリートだとぉ!狼どもが生意気な!
タンパで…うーむ疲れる。
さんきゅーノーベル先生!貴方の発明は最高です!
復讐、それは何も生まない行為。
だが、復讐が終わらなければ始まれない人も、豚も、いる。
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いや、こんな記事書いてると本気で何かしでかすような雰囲気出るけども…、
わりとのうのうと暮らしています。
ただまあ、復讐、と書くから物々しいが、復讐者をアベンジャーって書くとめっちゃヒーローの集団っぽい。あとサーヴァントっぽい。
思えばヒーローも大抵復讐していますので紙一重でしょう。
紙樹
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