エクスペンダブルズという一部では大人気の映画がある。
還暦を超えてなおステロイドをブチ込み身体を苛め抜くレジェンド=シルベスタースタローンのもと、ジェイソンステイサム、ジェットリー、ドルフラングレン、ミッキーロークなどなど”一昔前の”アクション俳優が一堂に会すえっげつない作品である。肉体派俳優によるリアルアヴェンジャーズと呼んで差し支えないだろう。
1作目ではシュワちゃん、ブルースウィルスとこれまたレジェンド級の彼らがチョイ役ながら出演し、話題となった。
2作目では前作においてチョイ役でカメオ出演していただけのシュワちゃん、ブルースウィルスも本格的に参戦し、さらには敵役にジャンクロードヴァンダムを迎え、おまけに”一昔前”の形容詞では足りぬ”かつて”のアクション・スターである=チャックノリスまで駆り出すという誰得?否、こってりすぎる仕上がりとなった。
ぶっちゃけここまでピーキーなアクターが揃うと作品の内容如何に不安がよぎるかもしれない。が、意外にも評価は悪くないのだ。先ほど今シリーズをアヴェンジャーズに喩えたが、実は的を得ている。アヴェンジャーズの面白さの本質とはなんだろうか?それは演者同士のアンサンブルそのものである(イチャイチャ感ともいう)。映像の迫力やストーリー展開は背景に過ぎず、マーベルユニバースのスーパーヒーローたちが交わることそれそのものに観客は興奮を覚えるのである。
エクスペンダブルズもまた、往年のアクション・スターらによる文字通り肉と肉を激しく打ち付け合う(意味深)交流に興奮する。彼らは筋肉で会話するのだ。そこに敵も味方もない。あるのは攻めと受けだけなのだ(アウト)。
ここで3作目の彼らのジャケ写での表情を見て欲しい。
今作もアントニオバンデラスやハリソンフォードなどとんでもないアクション・スターがいわばこの乱k…筋肉祭りへ飛び込んできた。敵役もハリウッド界のお騒がせスター=メルギブソンと、申し分のない出来栄えである。
何より重要なのは、敵味方問わず、すべてのキャストがただただ笑顔でこちらを向いているこの一枚絵だ。
とんでもない変態集団である。そして彼らは、自分たちに求められていることをよく理解している。我々エクスペンダブルズファンが、彼らの殴り合いを”どう感じている”のか、実によく理解しているのだ。
すでに4作目は撮影に取り掛かり、来年の公開に向けて動き始めている。次はジャッキーチェンが出るのか?ジョントラボルタ?いやスティーブンセガール?誰だってウェルカムである。
さあ、準備はいいか?
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