去る2月、上海ゲーム部では、
部員のM子さんの発案で「TEDごっこ」なる遊びを行いました。
オッサンっぽいぬいぐるみのクマになりきる遊びでは、
もちろんありません。
私が語ったテーマは「フィギュア」。
本来2次元でしか接することのできない世界を
3次元へと顕現させた素晴らしき世界!
現在、上海ゲーム部にはフィギュア好きが居ないようです。
求む、フィギュア好き!
ということで、今日取り上げるのは、
ThreeA toysというメーカーの「スクエア」というロボットのフィギュア。
正確には、デザイナーズトイというジャンルです。
デザイナーズトイとは、
アーティストのオリジナルデザインによって作られる
フィギュアのジャンルです。
生産数が限られることから、
コレクションターアイテムとして高騰することも。
ちなみに今回取り上げるスクエアくんも、
発売当時は1体4千円程度でしたが、
一時期は3万円以上で取引されていたこともありました。
スクエア君の存在を知った当初、10色セットが3万円で売られており、
「たっかぁ〜。無理無理」とスルーしたものでしたが、
今にして思えば断然お買い得でした……
フィギュア全般が再販しないものが多いので、
こういう事がよくあります。
閑話休題。
このスクエア君は、Ashley Woodというオーストラリアの方が
デザインしています。
Ashley Woodさんは、メタルギアソリッドのコンセプトアートなどを
手がけられているので、その絵を目にされた記憶のある方もいるかも。
ロボットとセクシーな女性を描く事が大好きな方です。
私は彼の描くWorld War Robotというシリーズの
ポンコツ感あふれるロボットのファンなのですが、
なかでも2番目に好きなロボットがこのスクエア君です。
真っ四角いボディーに、キュートな顔。
そして、いかにも苦労してきましたと言わんばかりに
薄汚れ錆び付いたサーフェイス。たまりませんね。
そう、このスクエア君を作っているThreeA toysの最大の特徴は、
この汚し塗装(ウェザリング)にあります。
プラモデルなどで、戦車やロボットなどにリアルな雰囲気を出すために
汚れたような塗装を施す事をウェザリングと言います。
従来は、限られたテクニックを持つ人だけしか手にする事のできなかった
リアルなウェザリングを、ThreeA toysは量産品で作っているのです!
タンポ印刷によるチッピング(塗装が剥げて下地の金属が露出したような表現)のほか、人の手によってオイル漏れや雨だれの表現が施されていて、
一点一点微妙に表情が異なります。
もしこれがおみやげ屋さんに置いてあったなら、
30分くらい見比べてベストな個体を選びたくなるところです。
ソフビ製のため微妙に形がゆがんでいるよころがまた、
ポンコツ感を高めてくれてカワイイ。
(余談ですが、私はディズニーのウォーリーが大好きです。)
最後に、、、
作者の設定によれば、このスクエアは小さな子供の声で
「僕たち仲良くできないの?」
「出て来て遊ぼうよ」
等の声を発するそうです。
……戦場で敵を油断させて、おびき出すために!
悪どいなぁ!スクエア!
【おわり】
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