【オススメの本】無職転生【時代はオンライン小説】

みなさんこんにちは。
いい歳してラノベ大好き、ittiです。

本日ご紹介するのはKADOKAWAのMFブックスから刊行中の「無職転生 - 異世界行ったら本気だす -」です。

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ライトノベル業界の近年の潮流は、オンライン小説(インターネット上で無料公開されている小説)の書籍化です。

オンライン小説の金字塔といえば、アニメ化もされた「ソードアート・オンライン」が有名ですが、

 
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wikipediaで調べてみると執筆は2002年とのこと。
あれ?全然近年じゃないですね。。。

気を取り直して、最近の特徴は、オンライン小説の中でも「小説投稿サイト」が出自の作品が、どんどん書籍化・アニメ化されていること。

最近の有名どころだけでも、「Re:ゼロからはじめる異世界生活」や「魔法化高校の劣等生」、「オーバーロード」、などなど。

 
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前述の「ソードアート・オンライン」が著者個人のホームページ上に連載されていたのに対して、第三者が用意した共通のプラットフォーム上で発表されることで閲覧者の目に留まりやすいという利点があります。
「ソードアート・オンライン」はオンライン小説書籍化の先駆けなので、書籍化にあたりweb上の原文を削除するという選択がなされました。
しかし、最近の傾向としては書籍化後も原文がそのまま閲覧できる状態にしていることが多いようです。
 
無料で読めるものをお金を出して買う贅沢!
それで現状、商売が成り立つだけお金を出す人間が(私を含めて)いるのですから、本好きとはつくづく不思議な人種ですよね。
オンライン小説の書籍化作品をKindleで購入して読むと、
真夏にクーラーでガンガンに冷やした部屋で寒すぎて毛布をかぶるような
背徳的な贅沢感が味わえますよ!
現在は書籍版購入の動機付けとして、挿絵や書き下ろし短編で付加価値をつける戦略がとられているようですが、書き下ろし短編を販売店ごとに変えるのはやめていただきたい!お金的にも、買いに行く手間的にも。

前置きが異様に長くなりましたが、
そんな活気を見せているオンライン小説の中で、まだアニメ化されていない、その予定も発表されていない作品として私がイチオシなのが「無職転生」なのです!

とはいえ、「無職転生」に目をつけること自体は別に目利きができるわけでもなんでもないのです。
日本の本屋ではかなり目立つ形で並べられていますし、コミカライズもされています。
そもそも私がよく見ている小説投稿サイト「小説家になろう」では、人気の作品のランキングが見られるので、上から順に見ていけばだいたいハズレはないのです。

それでも、私が数ある人気投稿作品の中から真っ先に「無職転生」を推す理由は何か?
それは、「主人公が努力するから」です。

 

※以下、ネタバレ注意

現在、オンライン小説では「現世では平凡(あるいは平凡以下)な主人公が、異世界で大活躍」というスタイルの小説で溢れかえっています。
そしてそのほとんどが、「転生・転移を切っ掛けに付与された、ずば抜けて強力な力」や「現代日本の知識や物資」を「ごくわずかな対価」で行使できることで活躍します。

異世界の人々が四苦八苦していることを、いともあっさりやってのける。そこに痺れる憧れるぅ〜、という作品が非常に多いのです。
それはそれで爽快感があるので楽しみながら読んではいるのですが、いかんせん数が多いので、やや飽きを感じるのも確かです。

そんな中、「無職転生」は「異世界に転生」する話ではありますが、主人公がきちんと努力します。
そしてその上で、一流と呼ばれる力を身につけます。

そして、そこからが更に絶妙で、
一流ではあっても世界最強ではありません。

主人公が決して勝てないような相手が多数存在します。

そんな、爽快感と無力感のバランンスが絶妙なのです。

そもそも、無職転生の主人公はなぜ努力し続けるのか?

 
 
「無職転生」はタイトルの通り、無職の男が異世界に転生し、今度こそ人生をやり直そうと決意して活躍する話です。

これだけ聞くと、ステレオタイプな物語に聞こえますが、転生前のどん詰まり感はずっとコンプレックスとして主人公を苛み続けます。

冒頭部分を要約すると下記のようになります。

長年引きこもり肥え太った34歳の主人公は、事故死した両親の葬式にも出ずに自室で幼い姪の写真を見ながらソロプレイに励んでいたところを兄に見つかり、暴行を受け叩き出される。失意に打ちひしがれたところをトラックにひかれ、気がつくと記憶はそのままに異世界で赤ん坊として生を受けていた。

……どうです?この設定だけで、主人公の「もう俺の人生、修正不可能だな」という絶望感と、突然与えられた「未来」への可能性に、クラクラしてきませんか?

 

異世界の赤ん坊ルーデウスとして生まれ変わった主人公は、今度こそ人生と真面目に向き合おうと、誕生直後から様々なことを学びます。
特に、魔法について通常ではありえない早期の訓練を積んだことが、一般には知られていない魔力容量の拡張方法となっており、魔導師として頭角を現す事になります。

 
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↑こちらルーデウスくん(精神年齢40歳)
 
 
しかし、前世の経験から自戒を続けるルーデウス。
常に、前世の「醜い自分」こそが本質で、ふとした瞬間にそこに引き戻されてしまうのではないかと恐れています。
 
そんな能力と自己評価のギャップが、
「整った顔立ちなのに笑顔が気持ち悪い」
「高い戦闘能力を有するのに態度が卑屈」
といった、あまりお目にかからないキャラクター像に繋がっていて大変魅力的です。
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↑すっかりイケメンになったルーデウス(下心があるときは笑顔が下衆い)
 
 
 
そしてもう一点、私が衝撃を受けたのは、「ハーレム展開」です。

もちろん、私が慣れ親しんできたまんがやアニメでも、主人公の元に魅力的な複数の女性圧どうという展開はむしろ王道でした。
しかしそれは、あくまで恋愛未満の関係においてです。

「化物語」では主人公・阿良々木 暦の周りに女性ばかりなことを登場人物から「阿良々木ハーレム」と揶揄されたりしていましたが、あくまでもお付き合いしているのは一人だけでした。

ギャルゲーのアニメ化でも、複数のルートを並行世界的に描くことはあっても、あくまで一人としかお付き合いしません。

例外的に二人とお付き合いしてしまった「School Days」の悲劇は今でもトラウマとして脳裏に焼きついています。Nice Boat…

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いちご100%でも、ボンボン坂高校演劇部でも、きまぐれオレンジロードでも、、、どれだけ魅力的なヒロインがいても、最後に選べるのはただ一人なのです。
……今までの一般書籍のモラルではね。

「無職転生」は、担当編集も校閲も居ないオンライン小説です。
作者の描きたいことを、描きたいように表現して良いのです!
 
 
「無職転生」では、主人公の一生を、誕生からその死まで描ききっています。
そこには多くの作品でハッピーエンドの先に設定されてきた結婚や子どもの成長といった、家庭の幸せとそれを守ろうと努力する姿まで描かれています。
というか、結婚と出産は割と中盤です。

そして、異世界なので社会構造も倫理観も異なるというロジックのもと、
なんと魅力的なヒロイン3人と結婚するのです。
他にも何人か魅力的なヒロインがいて、もう全部嫁にしちゃえよと思わなくもないのですが、3人に絞っているところが逆にリアル……かな?

 
初めて読んだとき、「それ、ありなんだ!?」と、衝撃を受けたものです。
 
無職転生ヒロイン
さーて、誰(と誰と誰)が正ヒロインかな?
 
 
近年の流れだと、やがてアニメ化されそうな気がヒシヒシとしますが、
一人の一生を描いているだけあって、いかんせん長い物語なので、
1クール内でどこで切るのかは考えどころ。それだけ、魅力的な場面の多い小説なのです。
 
 
そのほか、背後に広がる世界観の設定や、魅力的な脇役たちなど、
まだまだ書ききれないほどの魅力を持った無職転生。
ぜひ、読んでみてください!
 
 
ちなみに、オンライン出自の小説で私が無職転生の次に好きなのは「理想のヒモ生活」という作品。
異世界に渡り、女王と結婚した主人公が、悠々自適の生活を送るかと見せかけて、
現代人ならではの勤勉さで王室の苦労を自発的にどっぷり味わうというお話です。
王族ってこんないろんなこと考えて生活しなきゃいけないんだなぁと、
目から鱗が落ちる小説です。
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そんな話もいずれまた。
 
【おわり】

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