いい歳してラノベ大好き、ittiです。
本日ご紹介するのはKADOKAWAのMFブックスから刊行中の「無職転生 - 異世界行ったら本気だす -」です。
あれ?全然近年じゃないですね。。。
気を取り直して、最近の特徴は、オンライン小説の中でも「小説投稿サイト」が出自の作品が、どんどん書籍化・アニメ化されていること。
最近の有名どころだけでも、「Re:ゼロからはじめる異世界生活」や「魔法化高校の劣等生」、「オーバーロード」、などなど。
前置きが異様に長くなりましたが、
そんな活気を見せているオンライン小説の中で、まだアニメ化されていない、その予定も発表されていない作品として私がイチオシなのが「無職転生」なのです!
とはいえ、「無職転生」に目をつけること自体は別に目利きができるわけでもなんでもないのです。
日本の本屋ではかなり目立つ形で並べられていますし、コミカライズもされています。
そもそも私がよく見ている小説投稿サイト「小説家になろう」では、人気の作品のランキングが見られるので、上から順に見ていけばだいたいハズレはないのです。
それでも、私が数ある人気投稿作品の中から真っ先に「無職転生」を推す理由は何か?
それは、「主人公が努力するから」です。
※以下、ネタバレ注意
現在、オンライン小説では「現世では平凡(あるいは平凡以下)な主人公が、異世界で大活躍」というスタイルの小説で溢れかえっています。
そしてそのほとんどが、「転生・転移を切っ掛けに付与された、ずば抜けて強力な力」や「現代日本の知識や物資」を「ごくわずかな対価」で行使できることで活躍します。
そんな中、「無職転生」は「異世界に転生」する話ではありますが、主人公がきちんと努力します。
そしてその上で、一流と呼ばれる力を身につけます。
そして、そこからが更に絶妙で、
一流ではあっても世界最強ではありません。
主人公が決して勝てないような相手が多数存在します。
そんな、爽快感と無力感のバランンスが絶妙なのです。
そもそも、無職転生の主人公はなぜ努力し続けるのか?
これだけ聞くと、ステレオタイプな物語に聞こえますが、転生前のどん詰まり感はずっとコンプレックスとして主人公を苛み続けます。
冒頭部分を要約すると下記のようになります。
長年引きこもり肥え太った34歳の主人公は、事故死した両親の葬式にも出ずに自室で幼い姪の写真を見ながらソロプレイに励んでいたところを兄に見つかり、暴行を受け叩き出される。失意に打ちひしがれたところをトラックにひかれ、気がつくと記憶はそのままに異世界で赤ん坊として生を受けていた。
……どうです?この設定だけで、主人公の「もう俺の人生、修正不可能だな」という絶望感と、突然与えられた「未来」への可能性に、クラクラしてきませんか?
異世界の赤ん坊ルーデウスとして生まれ変わった主人公は、今度こそ人生と真面目に向き合おうと、誕生直後から様々なことを学びます。
特に、魔法について通常ではありえない早期の訓練を積んだことが、一般には知られていない魔力容量の拡張方法となっており、魔導師として頭角を現す事になります。
もちろん、私が慣れ親しんできたまんがやアニメでも、主人公の元に魅力的な複数の女性圧どうという展開はむしろ王道でした。
しかしそれは、あくまで恋愛未満の関係においてです。
「化物語」では主人公・阿良々木 暦の周りに女性ばかりなことを登場人物から「阿良々木ハーレム」と揶揄されたりしていましたが、あくまでもお付き合いしているのは一人だけでした。
ギャルゲーのアニメ化でも、複数のルートを並行世界的に描くことはあっても、あくまで一人としかお付き合いしません。
例外的に二人とお付き合いしてしまった「School Days」の悲劇は今でもトラウマとして脳裏に焼きついています。Nice Boat…
そこには多くの作品でハッピーエンドの先に設定されてきた結婚や子どもの成長といった、家庭の幸せとそれを守ろうと努力する姿まで描かれています。
というか、結婚と出産は割と中盤です。
そして、異世界なので社会構造も倫理観も異なるというロジックのもと、
なんと魅力的なヒロイン3人と結婚するのです。
他にも何人か魅力的なヒロインがいて、もう全部嫁にしちゃえよと思わなくもないのですが、3人に絞っているところが逆にリアル……かな?
最近のコメント