例えば、好きだったあの人の結婚や出産報告を受ける。
例えば、ガンダムが好きなんですよと意気投合しようとして最初に見たガンダムがSEEDだと聞かされる。
まるで世間が自分を置いて行き、勝手に進んでいるような錯覚に囚われる。
自分が骨董品であるように思えてしまう。
世界は自分なしでも回り続けることに気づく。
そんなことに押しつぶされそうになる。
そうして、君と僕は何度目かの無常感に襲われる。
何かから逃げるかのようにゲームの電源を入れる、WEBサイトを開いては閉じる。
チャットに目を落とし音楽をつけ見なかったことにする。
だが追いかけてくるのだ、時の流れは残酷でつらくて楽しかったあの頃が
今度は呪いとなって追いかけてくるのだ。
To Heart 20周年。おめでとうございます。
あの頃の僕と君は、まだあの頃に居て、元気で楽しくやっていますか。
元気で楽しくやっていましたか。
紙樹
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