こんにちは、ゲーム部のちょびと申します。
さて皆様、米津玄師というアーティストをご存知でしょうか。
米津玄師といえばニコニコ動画出身で、2018年はドラマ主題歌LEMONが大ヒットして紅白にも出場したことで話題になりました。
他ならぬ私もにわかファンのくせに、2018紅白の瞬間最高視聴率2位が米津玄師だったニュースを見ながら
「ほう、さすがは俺の米津、、、」とか言って謎の上から目線をかましていたのですが、そんな折にニュースが。
なんと米津玄師が上海公演をするというのです。
これはもう行くしかねえと。
ツイッターでは米津信者の方が
「私も行きたいけど、せっかくの中国でのライブなんだし中国人の方に一人でも多く米津さんの存在を知ってほしいから行かない!」
とか言う意見も見ましたが知ったことかと。
さっそく米津玄師のためだけにweibo(中国版facebook)をインストールし、ライブ情報を確認しました。
なるほど、確かに1月30日にライブのチケット販売をすると書いてあります。
そしてチケットが高い。
5階席 780元(約13000円)
2階席 1280元(約21000円)
アリーナ席 1680元(約28000円)
最安13000円てお前。13000円て。
ライブって6000円くらいが相場じゃないのか。
僕は昔彼女への誕生日プレゼント代として5000円の予算を提示したら盛大なため息を返された経験があるのですが、そうでなくても13000円は大金です。
上海は貧富の差が非常に拡大しているので、貧富の富が行くような音楽ライブなんていうのはこのくらいの値段も割とあるようです(でも高いほうだとは思う)。
そして予約当日。
Weiboの情報を頼りに米津玄師のためだけにインストールした大麦網(多分日本で言うチケットぴあ的なやつ)を片手に準備は万端。
13時スタートの購入にチャレンジしたのですが、ここで問題発生。
大麦の購入者情報入力欄に、护照(パスポート)の文字がありません。
(↑身分証というのは中国人しか持っていないので、実質外国人登録不可。)
そうこうしているうちにチケット全席が予約不可になってしまいました。争奪戦に負けたということです。
聞けばゲーム部の同志KUNO氏はチケット販売運営会社サイトの方から無事チケットを入手したとのこと。完全に情報戦に敗れたのでした。
とりあえず怒りのあまり米津玄師のためだけにインストールした大麦網を秒でアンインストールしつつ、次策を練ります。
そもそも音楽なんていうのは最適なレコーディング環境で録音されたCD音源が最高なのであって、ライブ音源などという一発限りの環境で最適とは程遠い観客の歓声やら悲鳴やらが飛び交う環境での音楽に13000円という価値が果たして
などとすっぱいブドウよろしく自己を正当化してみたのですが、やっぱりライブに行きたい。
ということで禁断の手段に出ます。
そう、ダフ屋です。
幸いにも中国では淘宝網(タオバオ)という通販サイトが発達しており、発券済みチケットですらも売られております。
(↑タオバオサイトの一例。ここではお金さえ出せば、アリーナの席ですら指定できる様子)
本来転売屋から購入なんていうのは販売元にお金が入らない唾棄すべき行為ですが、僕の駐在中に米津がもう一度来る可能性は低くやむを得ません。いうて中国だからセーフ
というわけで980元でタオバオの780元席をポチり。
ここまできたら差額の200元(約3300円)くらい仕方ないでしょう。3300円では彼女への誕生日プレゼントにもなりませんし。
とはいえ正規ルートではない購入方法。しっかりモノが届くのか、ちゃんと見に行けるのか当日まで不安な気持ちを抱えながら春節を迎えることになってしまいました。
と、ここで。
KUNO「ちょびさん、チケットもう一枚取れました」
マ?(マジで?の意)
確かに見てみると、予約不可だったチケットが再度予約可能になっています。
初動のアクセスが多すぎて一回ストップしたのでしょうか。結局一時間後に見てもまだ予約可能のままでした。(アリーナ席は早めに完売してましたが)
会場のメルセデス・ベンツアリーナは1万8千人のキャパがあるということで、さすがに即完売となるほど上海米津人気は来ていなかったのでしょうか。なんだか嬉しいような悲しいような。
ひとまずこれでチケット確保。神様KUNO様、どうもありがとうございます。
チケットが取れるならということでゲーム部でも他にも取った人がいるようで、当日は数人で乗り込む予定です。
しかし、今回ライブ情報が入ってきたのも、
チケットが入手できたのもゲーム部があってこそ。
ああ素晴らしき上海ゲーム部。
みなさんもご興味がお有りでしたら、一度のぞいてみませんか?
ゲーム部はいつでも新人をお待ちしております。
と、話はここで終わらない。
そう、すでにタオバオでダフ屋からチケットを抑えて、お金も振り込んでいるのである。
通常タオバオであれば発送前ならキャンセルも簡単ではあるが、キャンセルの連絡を入れると、
「2割をキャンセル料としていただくので、8割しか金は返さない」
との返事。
2割というと200元(約3300円)。3300円では彼女への誕生日プレゼント代にもなりませんが、それはそれとして何もやってない転売屋に持っていかれるのも鼻持ちなりません。
かくして、転売屋VS転売屋相手にゴネる消費者という、
米津玄師とは一ミリも関係のないところでクソみたいな戦いが勃発したわけですが、
結論から言えば、お金は全額返ってきました。
「ノーノー、私中国語ワカリマセーン」と言いたげに日本語で圧をかけることで穏便にお引取りいただいたのでした。
中国在住日本人がいつも苦しんでいる他言語の暴力、
皆様も使ってみてはいかがでしょうか。
以上、ちょびがお送りいたしました。
またライブで何かあれば。
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