作者:アラン・ムーン
発祥:アメリカ(ドイツのダイヤモンドの復刻版)
人数:2~8人
時間:30分
ペルーの古代都市マチュピチュで手つかずの遺跡が見つかった。すぐさま冒険者たちが駆けつけ、中には大量の財宝が眠っている事が分かったが、それを奪おうとしたものは悉くインカ帝国の古代技術で作られた罠により命を落としていった。一生使いきれない程の財宝とたった一つの命、いまあなたの中の天秤が揺れはじめた・・・。
ルール
先ずは、準備から、このゲーム全部で5つのステージで構成されています。それを表す為、遺跡の形をしたステージカードを組みます。
各ステージが終わったら、カードを裏側にひっくり返して、どのステージまで進んだかが分かり易くします。
次に、各自テントを張り、財宝を隠す場所を作ります。このゲームは、自分がどれだけ稼いでいるかを知られると不利になるので、ここに隠せるようになっています。
次に、各自『前に進む』か『テントに戻る』かを表明する為の札を受け取ります。毎ターンどちらかを出して、行くか戻るかを選択表明するのです。
そして、最も重要なダンジョンカードです。このカードで遺跡ダンジョンをランダム生成していきます。ダンジョンカードは下記3種類に分かれます。

アーティファクト:上海ゲーム部オリジナルルールでは、1ステージに1枚づつ追加していきます。持ち帰った時点で宝石10個と交換します。ただしこれは割り切れません。割り切れないと言う事は、これを手に入れる為には『たった一人だけでダンジョンを出る』事が必要となります。最終ステージでは5枚出る計算となるので、逆転要素としては、やり過ぎな感もありますが、最後まで楽しむ方法として採用しています。
最後に、宝石です。財宝のカードに書かれた数だけ宝石を置きます。其々トルコ石1、黒曜石5、黄金10、の価値となっています。
それでは、準備も整った様なので、ダンジョンカードをシャッフルし、最初のダンジョンを生成してみましょう。最初のダンジョンカードは宝石5です。
そしてどうやら新たな冒険者達が巨万の富を求めてこの遺跡ダンジョンに挑戦する様です。

宝石5だったので、5人で丁度割り切れます。一人一個づつ受け取り、テントに入れても構いません。この時点で点数確定となります。但し、これが6だった場合、5個分は同じように処理し、残り1個は帰った人の物となります。

勇敢なる者達の探索は続きます。13が出ました。4人なので、1人3つづつ宝石が手に入れ、テントにいれます。残りの1つは、次に帰った人物が受け取る事になりますので、このカードの上に残します。(但し、1個なので、1人で帰らないと割り切れないので貰えない。)

そして終に、二人きりになって迎えた11個の宝石、既に災厄が2種類出ているので、死亡率は結構上がってきています。現在の得点は:インディー8個、謎の美女8個、探偵1個、トレジャーハンター6個、探検家5個、と言ったところです。次のステージの事を考えても、また、ヒーローとして、男として、ここは女性を置いて一人で逃げられるはずがないシーンでしょう。それでもまぁ一応ルールなので表明だけしておきましょうかね。あくまで一応ね。
と、このような感じのゲームです。これを5回繰り返し、宝石の合計数が最も多い人が勝者となります。今回はたまたま出てこなかったですが、アーティファクトと言うたった一人で帰らないと手に入らない宝もあるので、悩ましく、自分たちの選択に皆で一喜一憂出来てとても楽しいゲームです。さて、今回は選択がテーマでしたが、この記事を見て下さった方々もそろそろ選択の刻ではないでしょうか?脳内に浮かぶこんな選択肢にそろそろ答えを出してみましょう。
上海ゲーム部に、『入る』
上海ゲーム部に、 『入らないで蜘蛛に喰べられちゃう』
皆様の正しい決断をお待ちしております。それでは良いゲームライフを。
文章:K
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