『世界を救う・・・』何て甘美な響きなのでしょう。男の子なら、いや女の子でも一度は夢見た事が有るでしょう。
今日はそんな中二病全開中の夢見る少年少女達に未来を与え、残念ながら夢破れ、日々こき使われるだけ
の生活になってしまった中年男女さえも『あの頃』へいざなう。そんなゲームをご紹介したいと思います。
名前:『パンデミック』(原題:Pandemic)
作者:マット・リーコック
作者:マット・リーコック
製造:2008年
発祥:ドイツ
人数:2~5人(拡張済み)
時間:2時間
発祥:ドイツ
人数:2~5人(拡張済み)
時間:2時間
内容:
世界中でウィルスが猛威を振るっています。アウトブレイクを起さない様、プレイヤー全員で協力して感染拡大防止策と新薬の開発を同時に進め、この世界の感染症を根絶させましょう。
ルール(このゲームは少し複雑なので、大幅に割愛してお送りしております。)
①先ずは各キャラクターの職業を選択します。ウィルスを取り除く専門家や、研究開発の専門家、組織管理の専門家等に分かれています。
因みに、右側の写真のこの人は現地でウィルスを採取し、ワクチンの研究を大幅に進める事が出来たりします。このように、様々な職業のキャラクターがこのゲームには出てきます。(ランダムなので選べませんが・・・)
②次はいよいよ出陣です。各キャラクター『アトランタ】に集まってそこがスタート地点になります。何故アトランタかと言うと、実際にCSC(アメリカ疾病予防管理センター)が有るからだそうです。
因みに、恒例のターン順は『最近風邪をひいた人から』となっています。この辺が私にとってボードゲームはツボなんですよねぇ。アナログでしか判定できない事を取り入れてデジタルの追撃から逃げ続ける事により、良い物が次々に創作されているのでしょう。
③各自初期手札を受け取ったら、左図の様なアクションが合計4回行えるのですが、今日はこの中でもとっても簡単な部分だけ説明いたします。
各プレイヤーはイベントカードの山を引きます。全48都市の内、どこかへ飛んで行けるエアーチケットが入っています。


④感染カードの山を2枚引きます。ここにも48都市のカードが混ざっており。各種ウィルスがこの指定された都市で蔓延することになります。
因みにこの各色のウィルストークンの何れかが世界にばら撒かれて無くなってしまうと、その時点で世界は滅びたことになります。
しかし、シャーレにウィルストークンが入っているあたりが、ボードゲームって素敵だと思いませんか?(シャーレは拡張パックでしかついてきません。)
⑤さて、いよいよ本題です。実は先ほどエアーチケットが貰えると紹介したイベントカードの山ですが、ランダムで恐ろしいものが潜んでいます。
『エピデミック』
このカードが出ると、未だ出ていない何処かの都市で、ウィルスの爆発的流行が起こります。
更に、何らかの原因で1つの都市に3個以上の同種のウィルスが繁殖すると、遂に、『アウトブレイク』が発生し、近隣の都市へ拡散していきます。面倒な事にこれは連鎖しますので、どんどん手が付けられない状態に世界は向っていくのです。
そして、一定回数『アウトブレイク』が起こると、世界は滅びます。
⑥最後に、このゲームの勝利条件ですが。研究所に戻り、5枚の同じ色のエアーチケットを集めると、ワクチンが作れます。このカードを溜めている間、各プレイヤーは飛行機に乗れない事になりますので、これを5種類分やる事がどれだけ難易度が高いかは想像がつきますよね。
その他、政府から支援を受けたり、逆に足を引っ張られたり、更には敵であるバイオテロリストなんていうモノまで演じられる深みをこのゲームは持っています。
それではここでちょっとゲーム風景を・・・
こうやってこの世界は何度も滅びます。しかし数多の屍と引き替えにプレイヤースキルと戦略戦術は確実に研鑽されてゆくのです。私達上海ゲーム部はこんなシリアスなゲームもやっています。さぁ、上海ゲーム部に来て一緒に世界を救ってくださいっ!この世界はあなたが来るのを待っているかもしれませんよ。それでは、よいゲームライフを。
文章:K
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