無茶ブリ3行リレー劇場ゲームルール:
①無茶ブられた人は、最低3行以上(出来る限り沢山書いて下さい)の小説を無茶ブリした人の話に引き続き書く。
(更新日は日曜日)
②無茶ブられた人は、その週の話に関連する写真を1枚小説と共に掲載する。
③無茶ブリの対象は、1回でも上海ゲーム部HPに投稿した事のある人を選ぶ。
④無茶ブリの対象は連続で同じ人物を指名してはならない。最低中2週開ける事。
⑤作風は人それぞれ自由。
⑥1作品、10話目で絶対に完結させなければならない。
第3話 【ガーマンソンの詩】
その時の僕はきっと舞い上がっていた。
ずっと気になっていた女の子に声をかけられただけの理由じゃない。
もちろん彼女も僕のことが好きでそれで声かけてくれたの?なんて思いがなかったわけじゃないけど。
とにかく!その時の僕ははたから見たら、桜舞い散る川辺でオーバーアクションで神様についてまくしたてる・・・
変なやつだった。
「大丈夫!神様なんて適当に豊作祈って、たまに雨でも降らせて、祭りのときにありがたい言葉でも言っておけば!」
「確かに外に出るのはいろいろ手続とか?面倒なこともあるらしいけど。」
「肉体的に何が変わるってわけじゃないし、もちろんチェーンソーが当たったら死ぬしね!あっ、でも核ぐらいだったらかなりの数耐えられるかなっ。」
「それに!」
そのまま勢いに乗れたらよかったけど、やっぱり続かなかった・・・。
僕が学校でどういう状況かは彼女もわかってる・・・神様は怖がられるのも仕事の一つだから。
「・・・迷惑かもしれないけど、僕がいるから。僕も神様やらされてるけど何とかなってるし・・・」
彼女はちょっと困ったようだったけど、
「ありがとう・・・やっぱり話しかけてよかったな。うん・・・いろいろ教えてね。」
最後は笑顔を見せてくれたんだ。
それからずいぶん季節が巡って、あの時とは比べ物にならないくらいいろいろなものが便利になって、人は人だけで十分幸せを感じられるようになったみたいで、
僕の故郷の田舎ではもう一年に一回のお祭りに顔を出すだけ、もうそれだけで十分になって、だから僕は長い休みを取れることになったんだ。
2014年初夏、この日のためにあつらえた帽子と一張羅のジャケットを羽織って彼女のいる三重県に旅に出ることにした。
目的地の駅が近づいてくるに従い、はやる思いを抑えられず、電車の中をちょっとウロウロしたり、もうすぐかな?っていう風に窓をのぞいたり、
そんな僕を不思議そうに見る子供の視線に急に恥ずかしくなってちょっと寝たふりをしたり。
「うん、もうすぐ彼女に会えるんだ。」
~続く~
次のターン:【一号】こと【らし】さんを指名します。
メッセージ:絵と文とつなげてくれてもいいんですよっ!?・・・3号より
文章:福島
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