【ガーマンソンの詩】無茶ブリ3行リレー劇場 第6話

 

ようやく、僕の気持ちを伝えることができる

 

彼女に最後に会ったのは中学の卒業式

伝えたかった。千鶴子のことが好きだって

だけど彼女は姿を消してしまった

 今度こそ失敗しない。

また消えてしまったとしても、どこまででも追いかけて見せる。

 

一つ気になることがある

あの夢のことだ

(私……神様になっちゃった)

あの夢は僕に何を伝えたかったのだろう

本当にあの時の彼女が神様だったのなら、今も彼女は神様なのだろうか。

今考えると、あれは夢のような現実のような……

 

そんなことを考えていると、彼女が姿を見せた。

 

「こ、こんにちは」

彼女が言った

「……!」

喉の奥から声にならない声が出た。

 

か、可愛い!中学のときも十分可愛かったけど、今はさらに大人っぽさがあるというか……

 

「ふふっ」

彼女が笑った。僕がよっぽど間抜けな顔をしていたからだろう。

 

「こんにちは。千鶴子と申します。」

彼女が改めて深々とお辞儀をする。

 

「ど、どうも……久しぶり」

僕も釣られてお辞儀をする。

 

「うん。久しぶり……」

 

……

 

お互いうつむいてしまって相手の顔をまともに見ることもできない。

どうしよう。僕がなにか話を振らなきゃ

 

すると、僕が言うより先に

 

「あの!」

沈黙に耐えられなくなったのか彼女が先に口を開いた

 

 そして

突然、彼女は言った

 

「私、神様なんです。」

 

夢の中で聞いたことがある言葉。

その言葉からはなぜか、現実味があふれている

 

「うん……」

とりあえずうなずくことにした。

 

考えていてもしょうがない。

僕はそれについて尋ねることにした。

 

「何の神様……なの?」

 

「それは……」

彼女はどこかもったいぶるように

 

「夢を司る、神様です。」

と、そう言った

 

「これからあなたに、夢を見てもらいます。」

 

夢……そうか

 

これから彼女は僕に、夢を見せる。

一体何が目的で、僕に夢を見せるのだろう

 

そもそも今が現実なのか夢の中なのか、僕にはもう、わからなくなっていた。

 

 

夏だというのに、桜吹雪が僕たちを包んだ。

 sakura

 

次のターン:【ゆず】さんを指名します。

メッセージ:おまかせします!

 

文章:Noi

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