今回はゲーム部らしくゲームのレビューです。
Android版にも先行販売されているFINAL FANTASY VI(FF6)はスーパーファミコン(SFC)で発売されたのが1994年なので丁度20年も経っているんですね。
FF6は僕が高校入学時にSFCと一緒に買った(つまりそれまでSFCを持っていなかった)思い出深いソフトで、相当やりこんでいましたね~。パッケージもちゃんと残っていました。
そんな思い出補正も手伝って久しぶりにFF6をやりたくなってiOS版を購入。
アプリを起動するとSFC版と同じように雷雲のシーンからタイトルロゴが立ち上がってきて、FF6の世界観が語られていきます。
RPGに定番の「剣と魔法」の世界とは違い、機械文明が発展した世界というのが特徴ですね。そしてFF6はそれまでのFFシリーズで扱われていたクリスタルが無くなり、ジョブチェンジなどの力を授かるというシステムはありません。代わりに「魔石」というものが登場し、魔法を習得できるようになります。これはFF7のマテリアシステムに引き継がれていますね。
ネットで調べてみるとiOS版はゲームボーイアドバンス版(GBA)をベースにしているようです。
会話ウィンドウに主要キャラのグラフィックが表示されるようになっています。
メニュー画面もですが、天野喜孝氏のイラストをそのまま使って欲しかったと思うのは僕だけではないはず・・・
操作性はどうかと言うと、残念ながらお世辞にも良いとは言えない出来、というかタッチパネルで十字キーのような操作をさせることが難しいんでしょうね。ワールドマップやダンジョン、町で移動する時に8方向または4方向キー(下の画像の左下の八芒星)で操作するのですが、どうも上手く動かせないんですよね。慣れればマシにはなりますが、時間制限があるイベントではヒヤヒヤものです。
バトルはFF4以降の定番システムのアクティブバトルシステム(ATB)です。
画面下のキャラクターのウィンドウがせり上がってきて、順番が回ってくるとコマンドを選択できるようになります。
「たたかう」や「まほう」をしかける対象はグラフィックでもコマンドウィンドウに表示されるテキストでもどちらでも選択できます。便利なのがオートモードで最前のコマンドを自動で繰り返すことができるので、レベル上げ作業が楽になりました。
下の写真はゲーム後半のレベル上げ中のシーンです。FF6経験者には分かると思いますが、セリスは「かいでんのあかし」付きの「アルテマウエポン」装備で、マッシュは「ちぬられたたて」の呪い解放という作業中です。
グラフィックはワールドマップも戦闘画面も綺麗になっていますね。脳内で思い出補正をしなくても良いのは嬉しいです。
GBA版がベースなので、召喚獣も増えています。SFC版ではいなかったリヴァイアサンもいますが、この画像をスクリーンショットした時は返り討ちにあいました。「だいかいしょう」の連発は酷い・・・
FF6はメインキャラが多いのが特徴ですが、気になるのは「ウーマロ」という雪男が仲間になる時に飛行船で待っているメンバー達がよく迎い入れたものですが、僕はおそらくこんな裏話があったと推察します。
↓ウーマロ画像
主人であるモーグリのモグをはじめ、ウーマロを仲間にしたメンバーが飛行船に戻るよりも先に飛行船に乗り込もうとしたのだから、当然他のメンバーは事情を知らないはずです。見た目モンスターのウーマロが飛行船に入ってきたら、モンスターが飛行船内部に襲撃した来たと思い、戦闘になることは必然。言葉足らずでも必死に説明しようとするウーマロを問答無用で攻撃する仲間達・・・
ナルシェの炭鉱から戻ってきたモグ達が目にしたものは血まみれのウーマロとモンスターの飛行船襲撃時の対策会議に熱を帯びた仲間達の姿でしょう。
誤解は解けて、仲間入りするも初対面で受けた仕打ちがトラウマになって飛行船内でも他のメンバー達の輪に入れないウーマロは機関室横で佇むことになります。
その後さらに仲間になる、ものまね師のゴゴはその辺りを察してウーマロの隣りにそっと寄り添っているのでしょう。
と、まあメインキャラとは言いづらいキャラクターにもドラマを想像できるFF6はゲームとしても良くできていますので、僕と同じくノスタルジーを感じるもよし、FF6未経験のプレイヤーさんも楽しめると思いますよ。
文章:ヤス
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