はじめに
タイトルからすでにいやな予感が漂っていますが、今回は「BL漫画に出てくる台詞で日本語が勉強できるテキスト」を紹介します。
なので、こういうのマジ無理っすわwwwサブイボがwwwって方は無理しないでそっとBSキーを一回押しましょう。
いや興味ありますね、見てみたいですわ!というモサモサな猛者の皆さんと、大切な何かを失う覚悟ができた同類の女性陣はどうぞそのままスクロールしたってください。
一応ある程度大丈夫なように画像はチョイスしております!
私がこの本を知ったのは偶然でした。
昼休み、何気なく某ニュースサイトを見ていたら、「中国人が腐女子向けに作った日本語のテキストがやばいwww」という記事を発見。
私、日本語学を専攻していましたので、何何それ~むっちゃ気になる~!と好奇心がくすぐられちゃい即クリック。
記事を読んでみると、なんかいろいろマジな内容なので、よっしゃこれネタにしようwww
タオバオでポチリ!
私、中国語わかんないのでいつも翻訳サイトで「私外国人だから中国語わからへんねん!だからもし留守中に荷物届けるんやったら、管理人が受け取れるから預けといてな!」と一言添えています。
ポチったあと、発注先から連絡が。
おおおwww日本人ってバレたwww
別に隠したかったわけじゃないですけどね。
で、そこから紆余曲折を経て日曜日。
届いたー!!!!
なんか怪しいグッズ入ってるー!!!!
いざやさんと桂だ!!!!
・・・・・・ごめんよ!!!!私の趣味じゃない!!!!
デュラララに至ってはアニメ一話しか見たことない!!!
銀魂は・・・その・・・・
こっちが趣味ですね。
ほうちゅうさんいいですよね、大好きです。
<閑話休題>
と、そこで私とんでもないことに気づきました。
本のタイトルを良く見てみると・・・・・・
腐女子的日語、工□50音・・・・・・!?
・・・・・・マジで????
私、会社のパソコンのセキュリティの厳しさゆえに、ニュース記事の画像部分を見れずにポチったんです。
なので、まさかそういう感じだとは思わなかった!うかつ!
でも内容を確認してみると、ギリギリいけそうだったので、このまま続けます。
ちゃんと電波に乗ってお届けできるレベルでご紹介しますよ。
まず、この本には・・・
「あ」「い」「う」「え」「お」という名前を持つ、5人の男たちがいます。
そう、ひらがなの擬人化です!!!!
いきなりぶっ飛んでやがる・・・だがしかし日本らしい!!
(日本は何かと擬人化しますからね)
ではざっくりとその5人を紹介しましょう。
①あ(亜)
赤色がイメージカラー、熱血属性、元気ハツラツ、陽気、肉が好き。
わりとテンプレートな元気っ子ですねー、ああうん、こういうキャラいるいる。
本質的には攻めだが、本人は受けだと言い張る。
ほう・・・やるやないか・・・。
むっちゃ細かいプロフィールです。
ちゃんと他の四人に対して思っていることまでかかれており、本書での人間関係、そして攻めか受けかまでしっかりわかるようになっています。
細かいな!!!!
②い(伊)
青色がイメージカラー、眼鏡属性、普段クールだけど実は熱い奴。
受けに見えて、むっちゃ攻め。
どうやら鬼畜な変態ドSなようです。
鬼畜眼鏡・・・か。
オレンジ色がイメージカラー、おじさん属性、大人の魅力があるちょっとお茶目な人。色黒で眼帯。
基本的には攻め。
子供は苦手、色気を使うのが上手いらしい・・・へえ・・・へえ~~~~~~。
④え(誒)
ピンク色がイメージカラー、無気力属性、弱気で精神的ドM、中二病。
受けに見えるけど攻めかもしれない・・・。
頽廢って書いてるんですけど、直訳すると退廃的、さらに意訳して無気力ってしました。たぶんまあヤンデレですよ、こいつは。
⑤お(奥)
緑色がイメージカラー、ショタ属性、腹黒、短パン、ドS、毒舌とある意味ステレオタイプなショタです。
未知の領域、無限の可能性が潜んでいるらしいので、受け攻めどっちかはわかんないそうで。
とまあ、こんな5人がひらがな50音をBL的な台詞で教えてくれるんです。
すごいな・・・もうこれ読むだけで疲れたよパトラッス・・・。
中国語わかんないけど、読むのは辞書を駆使しながら理解できるので、結構頑張りました。
ではいよいよ肝心の内容を・・・。
まず扉絵として、1字が大きく写っており、この文字になった由来の漢字や、発音が紹介されています。
そして、この音から始まるBLや同人的なワードまで紹介してくれます。
最初のインパクトがあまりに強すぎたので、実はあんまり期待してませんでした。
しかし、日本語学的にはそこまで悪くないんですね、これが。
そしてページをめくると・・・
これまだ笑えるのをチョイスしてるからいいんですが、人によっては笑えないどころか悪寒と鳥肌が止まらないページもあるんですよ!!!!
私でも鳥肌立ちましたからね!!!念のため言っておきますと!!!!
もうこれめっちゃページ選びました。
この代表的な台詞の下に、もう2つ台詞が書かれているんですが、何かとアウトな台詞ばかり・・・さすがに男性陣が多いわが部のブログに載せられないんで・・・。
とまあ、いろいろ突っ込みどころはありましたが、そこまで酷い日本語の間違いもなく、総合的に見れば60点くらいの教材ですね。
ある程度日本語を勉強している、中級以上の学習者(ただし腐女子に限る)ってのが惜しいところですが、ガチガチの教材より案外こういうエンターテイメント性のあるものの方が楽しく勉強できるのは間違いないです。
しかし、とにかくこの本を書いた・考えた人には脱帽です。
参りました、よく研究されています。
これからも、もし面白い日本語テキストなど発見しましたら是非報告していただければ、こちらで取り上げますので!!
中国の腐女子研究も、ネタさえあれば今後やります!!よ!!
ひとまず今日は、再見~!
文章:ゆず
――マイナーじゃない、人があんまりいないだけだ。
最近のコメント