2012年12月23日
その日僕はいつものファミマおでんを食べながら、バス停のベンチに座っていました。
(うーさむいよー、早くおうちに帰りたい…)
あつあつの大根をほおばりながらそんなことを考えていました。
すると隣の同年代の青年が、
「なぁ今日人間が終わる日だよな?」
という会話をしていました。
そうです。2012年12月23日は人類滅亡の日だったのです
大昔にマヤが、
「1000年も経てば人類終わるっしょwww」
とか言って予言していたのです。
・・・・・・
なんて日だ!!
こんな感じで、マヤの存在が世間に知れ渡り、ついに生まれたゲームそれが
「ツォルキン」です。
ツォルキン マヤ神聖暦
作者:Simone Luciani and Daniele Tascini
2−4人用
対象年齢:13歳以上
ジャンル:ワーカープレイスメント
なんでも2012年のエッセン(ボードゲームの天下一武闘会)で1位2位を争う面白さだとか。
ツォルキンとは「TZOL(ツォル)」+「K’IN(キン)」で「日の勘定」という意味です。一種の暦です。
コカテコ語です。
「ツォルキン」において一年は260日だと考えられていました。
「ツォルキン」は日々の生活や、マヤ族の愛してやまない「占い」に使われていたようです。
マヤ族にとっては「占い」は全てを定めるものであり、彼らを導くものでした。「占い」なくして彼らの生活は成り立たなかったでしょう。
で、ここまで「占い」を引っ張ってきて申し訳ないのですが、このゲームは「占い」をするゲームではありません!
マヤ民族は9世紀末から10世紀にかけて突然姿を消したといわれています。
このゲームでは 彼らが姿を消す以前
占いの結果何をしていたのかを知ることが出来ます。
ジャンルはワーカープレイスメントですが、「ワーカープレイスメント」って聞くと少し難しそうに聞こえますよね
大丈夫です。ワーカー(労働者)をプレイス(置く)だけです。
ね?簡単でしょ?
なんでこんなことを言ったかというと、まさにこのゲームがワーカープレイスメントの究極系とも言えるゲームだからです。
できることその一!
各プレイヤーは自分の番になったら労働者コマを任意の数配置する、もしくは取り除く。
以上!
これだけです。
超簡単、超お手軽、しかし超奥深いのがこのゲームの良いところ。
その奥深さを演出しているのかこの……
ゴゴゴゴゴゴゴご立派な歯車です。神殿ごとに5種類に分かれています。
先ほどのルール1で説明した労働者コマをこの上に置きます。(最も数字が小さいところに置く)
全員のターンが終わった時点で真ん中の大きな歯車が時計回りに回ります。すると小さな歯車もそれに対応して回ります。
こうやってターンが進んでいき、労働者も進んでいきます。
また自分のターンが来たら、その労働者を回収するかしないか選ぶことが出来ます。取らずにまた他の労働者をどこかに配置してもかまいません。
回収した場合
回収した場所に対応したコストを払い、代わりに報酬をもらいます。
例えばこれなら5つコーンを払って、金、鉄、コーン×2を手に入れます。
このような違った特性を持つ歯車が5種類あります。
マヤといえば神様の存在がとても大切です
ゲーム通して4回、全員がとうもろこしを支払わなければならないときがあります
とうもろこしが足りないからといって物乞いをすると神様は怒りますし
ちゃんと貢物をささげていればいいことがあります
(一番信仰を高めた人には勝利点をくれます。神様ちょろいです。)
建築物を建てることも出来ます
これらの開発カードをコストを払って買うことで様々な効果が発動します。
例:この建築物を建てたときに即座に3勝利点を獲得し、各神殿の信仰を1ずつあげる
マヤ族にとってやはり大事なのは神様なようですね
全ては「神の声」を聞くため。自分たちの生活を守るために行われていたことです。
スタートプレイヤーは自動で動きません。
ワーカーを配置することで次のラウンドから自分がスタートプレイヤーになります。
しかも、スタートプレイヤーマーカーが誰の手にも渡らなかったとき、ラウンドスタートマーカーの上にコーンが1つ乗ります。
そしてマーカーを手に入れる人は上に乗ったコーンも同時に手に入れることが出来ます
さらに!マーカーを手に入れた人は大きな歯車を2つ右に回すことが出来ます。
どのタイミングでマーカーを取るか、その駆け引きが重要です。
大きな歯車が一周したときがゲームの終了です。
神殿での信仰度や建築物などを見て勝利点を計算し、点数の一番高い人が勝利します。
いかがでしょうか
お互い違う意図を持って歯車を微調整するときの心理戦はドキドキすること間違い無し!
あなたもマヤの生活、覗いてみません?
文章:Noi
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