こんにちは!創刊号は790円と聞いて要らないものでも買いそうになってしまうKです。
今回は未来を変える33人の一人、日本が産んだロボットの天才こと高橋智隆先生の上海公演に行ってきました!
先ず、この高橋智隆先生とはどういう方なのかと申しますと・・・
あの有名なEVOLTA(エヴォルタ)君の生みの親であり、幼いころに見たアニメに憧れてたった一人でロボットを作り続けているロボットクリエイターなのです!!
ロボットといえば市販されているものではSONYのAIBOやお掃除ロボのRoomba(ルンバ)等が有名ですね。あとはレゴ好きとして忘れてならないのがプログラミング迄出来るロボットMIND STORMS等です。
そして、これらに追いつき追い越す勢いで現在販売台数を伸ばし続けている製品がこれ!現在ディアゴスティーニから発売されている二足歩行ロボットRobi(ロビ)です。
このRobi(ロビ)たん、二足歩行だけでなく、いくつかの言語を理解し反応します。例えば『TVを付けて』というと、内蔵されている万能リモコン機能を起動させ、TVを付けてくれたりしちゃいます。なんといってもこやつ、声や動きがメチャクチャかわいいんです!!ピカチュウやチョッパーの大谷育江が声を当てているので当然ですがw・・・合成音声にしなかったのが、流石アニメファン!分かっていますね!
っと・・・これじゃあただのカリスマ大物ヲタクのご紹介になってしまうので、ここからはちゃんと公演の様子をレヴュー致します。
よしっ!
こんな凄い高橋先生ですが、実はかなり面白い方で、結構ぶっちゃけてくれます。例えばEVOLTA(エヴォルタ)君の登頂は天候の影響やら何やらで、失敗の連続だったそうです。全部で3体のロボを持っていったのに、全部壊れて最後は壊れなかったパーツを組み合わせて作ったロボットで6回目にしてやっと登頂に成功したとか・・・。
EVOLTA(エヴォルタ)君ル・マンチャレンジの時には映像ではまるで付きっきりかのように映っていますが、眠かったので自分は実は寝ていただとか・・・。
とにかく裏話が多くとても面白かったです。そしてなんと登頂に成功したオリジナルEVOLTA(エヴォルタ)君をかばんから取り出し見せてくれた時には、会場は大興奮に包まれました。(たまたまメンテのためにPanasonicから預けられたけど、現在取りに来ないので借りパク状態だそうですw内緒!)
また、ディアゴスティーニで売れすぎて現在追加生産発売されているRobi(ロビ)たんに関しても、完成まで70周約14万円もかかるので、まだ日本では誰も完成品を持っていない状態なのですが、そのプロトタイプを会場で見せてくれました。これがめちゃめちゃ可愛い!!!!!
声と動きが相まって一瞬で全員が虜になってしまいました!!。この魅力はどう伝えればいいやら・・・。
見ていて思ったのですが、高橋先生が作るロボットには何故ここまでの魅力があるのかというと、2つの要素に帰結する気がします。
①デザインセンスの良さ。
②一人の天才によるモノづくり純度の高さ。
先ず、1つ目ですが、ご本人もおっしゃってましたが鉄腕アトムや鉄人28号と言った血の通った感のあるRを帯びたロボットデザインが好きだそうです。もちろん現在の会社を立ち上げる前は二足歩行出来るザクを作ったり、ガンダムにもかなり精通されている事がわかりますが、
どちらかと言うとミリタリー系を一周回って純粋なかっこよさより『可愛カッコイイ』の魅力に気づき、そちらの世界を極めた方なのだと思います。そこら辺はLEGOに似ている部分があると思ったら、小さい時LEGOが大好きだったそうな。
言いたいことを伝えるのが難しいですが、何故か時代的に古いはずの右の鉄人の方がかっこ良く見えませんか?。単純なフィギアとしての出来の差だけかもしれませんが、ただの兵器ではない、血が通ってる感が昔のロボットデザインにはありました。ゴテゴテの聖剣エクスキャリバーより丸太でぶん殴るかっこよさです。(ますますよくわからんw)
そして2つ目は、作品をたった一人で作っているということです。
木型をナイフと紙やすりで削り、コンロで温めた樹脂を流し込み整形します。デザインは設計図ではなくデッサンで行うので、完全な一品物に近い仕上がりとなります。結果、こだわり抜くことが出来、誰もが美しいと思う造形と動きの作品に仕上がるのです。
ゲームもそうですが、関わる人が少ない作品ほど作者の理想と成果物はイコールに近くなります。多数の意図が入ったものは往々にして純度が損なわれ、中途半端になるものです。思えばジョブスアップルは最大権力者が偏固で不遜な自信家だったからこそiPhoneと言う美しく使いやすい奇跡のデバイスを創造出来たのでしょう。逆に言うと今後Robi(ロビ)の様なマスプロダクト物を製造する時、どれだけの理想が犠牲にされるのかが気になるところではありますが・・・。
と言う事で、最後に纏めますと高橋先生はトークも面白く、この方がこれから20年間の日本のヒューマノイドロボット市場を支える一人だと確信しました。
また、先生はおっしゃいました、これからたった5年で一家に1台ロボットがやってくる時代になると。
最初は私も眉唾だと思っていたのですが、公演を聞いている中でもしかしたら可能性があるかも・・・?と思ってしまう言葉が1つありました。
『スマートフォンのSIRIは最初はもてはやされるが暫くすると誰も使わなくなりました。しかしそれが同じ大きさの人型の可愛く動く端末だったらどうだっただろうか?』(足を引っ張りたくないので原文を大分端折っています。)
考えてみてください。Robi(ロビ)を2回りサイズダウンし、更に賢くなったとします。
皆が携帯ではなく、グーグル・グラスでも無く、スマホと同サイズの動きの付く小さく可愛いロボットをポケットに忍ばせる。
ロボットに音声入力で電話をかけたり映像を映しださせたり出来、性格を設定して会話もできちゃたり、
更に見た目もパーツを組み替えて好みの形にカスタマイズ出来ちゃうんです。なんか、グーグル・グラスよりこっちの方が欲しくなりませんか?
高橋先生のデザインセンスと動きへの拘りがあれば、これらはチップ実装や電池製造技術の進歩とともに現実となるでしょう。
こんな未来がすぐそこまで来ているんです、まだ簡単に死ぬわけにはいかないですね。それではまた、いつか『良いロボットライフを・・・』なんてセリフが言える未来を夢見てっ!
文章:K
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