出版:Z-Man Games(アメリカ)
デザイナー:Karsten Hartwig
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:60分~
ゲーム概要:
1960年代のアメリカ、ニューヨーク。
北はキャナル・ストリート、東はバワリー・ストリートへの至るこの一角に、中華系移民が急増していた!
土地を集めて店を建て、アメリカンドリームを実現しましょう!
こんにちは、ミズタニです。
本日は交渉系のゲーム『チャイナタウン』をご紹介します。
コンポーネント:
1.店舗タイル
2.土地カード
3.お金
4.ゲームボード
5.各プレイヤーの所有権マーカー
6.ラウンドマーカー
↑店舗タイルは黒い袋に入っている。右下の数字は店舗の「最大規模」を表す。
↑土地カードに書かれている数字はボード上の数字に対応している。
↑お金は10,000ドルと100,000ドルを間違えやすい。払い間違いに注意!
ルール概要:
ゲームは1965年に始まり、1970年に終了する。
1ラウンド=1年で、全部で6ラウンドやるわけだ。
各プレイヤーは華僑の商人となって土地を集めたり店舗を建てたりしてお金を稼ぐ。
ゲーム終了時に手持ちのお金が一番多いプレイヤーが勝ち。
金こそ全て!
1つのラウンドは5つのフェイズで構成されている。
各フェイズでは、
第1フェイズ:土地カードを配る
第2フェイズ:店舗タイルを引く
第3フェイズ:交渉
第4フェイズ:店舗タイルを配置する
第5フェイズ:収入を得る
を行う。
以下、各フェイズの詳しい内容。
第1フェイズ:
土地カードを配るフェイズ。
各プレイヤーにX枚配り、任意のY枚を残す、という操作を行う。
枚数はプレイヤー人数とラウンドによって変わる。
5人プレイ時の第1ラウンドでは、5枚配って3枚残す。
残すカードを全員が決めたら一斉にカードを公開し、ボード上の対応する数字の上に各自の所有権マーカーを置く。
第2フェイズ:
店舗タイルを引くフェイズ。
黒い袋の中から各プレイヤーがランダムにタイルを引く。
引く枚数はプレイヤー数とラウンドによって変わる。
各プレイヤーの手持ちのタイルは常時公開される。
第3フェイズ:
自由に交渉を行うフェイズ。
所有権、店舗タイル、お金の何を材料にしてもよい。
もちろん複数組み合わせるのも可。
↑このゲームでは、土地は集積していた方が有利なので、この写真のような状況の場合は赤のプレイヤーと黄色のプレイヤーの間で「72と80の土地を交換しようぜ!」などと交渉されたりする。
なお、将来の約束(たとえば「次に81の土地を引いたらあげるから・・・」など)をすることもできるが、それが履行される保証はない。
第4フェイズ:
店舗を建てるフェイズ。
自身が所有している土地に、店舗タイルを配置することができる。
↑こんな感じで自分の所有している土地に店舗を配置する。持っているタイルは手元に残しておいてもよい。
なお、建てた店舗の所有権を他人に渡すことはできるが、一度建てた店舗を別の店舗に変えることはできない。
第5フェイズ:
自分が所有している土地から収入が入る。
隣り合った同じ種類の店舗は「規模が大きい」店舗とみなされる。
店舗の規模が大きいほど効率よく収入が入るようになっている。
「最大規模」の店舗が完成している場合は収入がより大きくなる。
↑右のトロピカルフィッシュの店は規模が2なので20,000ドルの収入。左のティーハウスは規模が3でかつ最大規模なので、50,000ドルの収入が入る。
総括:
自分の利益を大きくすることを目指す交渉ゲームです。
とはいえ不平等な交渉には誰も応じてくれないので、双方の利益になるような交渉を持ちかけなければなりません。
土地を転がしたり10,000ドル単位のお金で交渉をまとめたりと、移民が増え始めたころのチャイナタウンのバブリーな感覚を味わえます。
交渉がゲームの大部分を占めるため、交渉ゲームが苦手な人にはつらいかもしれません。
ルール自体は簡単なので、交渉が苦でなければ初心者にもお勧めできます。
私は好きなゲームなんですが、まだ勝ったことはないんですよねえ。
文章:T.Mizutani
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