出版:不明
デザイナー:不明
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:15分~
ゲーム概要:
変則大富豪!
こんにちは、ミズタニです。
今回は謎に満ちたカードゲーム、『切札』をご紹介します。
いや、ゲームはわかりやすいし面白いんですけどね・・・。
コンポーネント:
↑トランプと似たようなカード構成だが、見慣れないカードがちらほら・・・
カードには大きく分けて2種類ある。
1~12の数字が書かれた札と、変わった絵柄が描かれた「ギミックカード」だ。
これ以外に、「うさぎ札」と「暗黒札」がある。
ルール概要:
基本的な部分は大富豪と同じで、各プレイヤーが順番にカードを出していく。
「カード上の数字が大きくなるように出していく」、「同じ数字のカードは複数枚で出せる」、「同じ数字のカードを同時に4枚出すと、以降カードの強さが逆転する(このゲームでは『革命』ではなく『てんどん』と呼ぶ)」なども大富豪と同じ。
大富豪と大きく違うのは、各プレイヤーが「手札」のほかに「場札」というものを持つことである。
写真で、手前と奥にそれぞれ4×4に並べられているカード群が各プレイヤーの「場札」である。
「手札」と「場札」の両方を最初に使い切ったプレイヤーが勝ちである。
なお、上の写真の左側に並べられている4枚のカードは「藪」と呼ばれ、特殊な状況で使われる。
場札は各列で一番手前にあるカードしか使うことができない。
そのため、手前の方に「うさぎ札」が来ると使い勝手が悪い、というのが面白いところである。裏向きになっているカードは、列の一番手前になっていれば、持っているプレイヤーのみが確認できる。裏向きになっているカードは一番手前になっていれば、勢いよくめくって表向きにする。(7/18修正)
※@kirifuda_info さん、ご指摘ありがとうございました!
もう1つ大富豪と違うのは、10枚のギミックカードだ。
それぞれが違う効果を持ち、「うさぎ札に勝てる」「裏向きのカードを1枚表にできる」などの効果がある。
やっかいなのはギミックカードの「10」で、「競り札」と呼ばれるカードである。
3,4人プレイ時のみ使うカードなのだが、ルール説明の時間の半分をこのカードの説明に使うくらいに処理がややこしい。
よって本記事でも割愛させていただく。
文章だとより説明が煩雑になるんやもん。
総括:
基本は大富豪ですが、「場札」のルールによって、
大富豪の宿命であるところの「最初の手札でほぼ勝負が決まる」という欠点が緩和されています。
その場札も完全公開ではなく、一部公開、一部隠匿となっていることで、カードの使い方に悩ましさが生まれています。
基本的な部分は大富豪を残しながらも、ここまで面白くアレンジできるのか、と初回プレイ時にえらくびっくりしました。
とある大学の生協に『パレオン』と『ミスティクア』を買いに行ったときにたまたま見つけて、
パッケージの人を小ばかにしたようなウサギの絵とか、外箱の注意書きのふざけ方とか、「殴り合い以外の方法で決める」というスタートプレイヤーの決め方とかが気に入って買ったのですが、ゲーム内容はそれほど期待していませんでした。
それがもう10数回はやってるくらいなので、ゲームというものは本当にわからんもんです。
このゲーム、出版社やデザイナー等詳しいことがほとんどわからないんですよね。
公式ページは日本語とうさぎ語の2言語で書かれています。
↑ファミコンカセットの裏の注意書きがこんなフォントだった気がする
文章:T.Mizutani
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