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山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記 1~3続刊
岡本 健太郎 著
講談社 刊
現役猟師、兼マンガ家。岡本健太郎による狩猟&ジビエ喰い実録日誌。ウサギの唐揚
げ、カモのロースト、カラスの焼き鳥etc、山グルメ満載!山で迷ったときの心得など
サバイバル術も満載!都会を離れ、故郷に戻った男は山に遊び、お気に入りの空気銃
「エースハンター」と自作の罠を手に、今日も鳥や獣と勝負する。鳥羽僧正よ、刮目
せよ!これぞ二十一世紀の鳥獣戯画だ!
これは、、、、サバイバル漫画?と思って読み始めるとちょっと面食らうことになります描かれているのは、現代の猟師という職業の生活です。銃を持って生活するという著者が元々生活していた東京ではありえない日常。当然、そこには法律による厳しいルール、猟師同士のルール、銃を持たない人々とのルールがあります。しかし作中、主人公である著者はそんな猟師としての日々をのんきに楽しんでいます。ときに、キジを追い、自分の罠にはまった猪に恐る恐る挑み、村の人に頼まれればカラスの駆除をする。自分もやってみようとはまったく思えないのに、楽しそうな人生送ってるなーとしみじみしてしまう作品です。あと、説明にも書いてありますがこの著者ほぼ全ての獲物を自分で料理して食べてます。ちょっと食べてみたくなりますね。
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総員玉砕せよ!
水木 しげる 著
講談社 刊
昭 和20年3月3日、南太平洋・ニューブリテン島のバイエンを死守する、日本軍将兵に残された道は何か。アメリカ軍の上陸を迎えて、500人の運命は玉砕し かないのか。聖ジョージ岬の悲劇を、自らの戦争体験に重ねて活写する。戦争の無意味さ、悲惨さを迫真のタッチで、生々しく訴える感動の長篇コミック。
倉庫あさってたら出てきた漫画第2弾、って水木しげる率が高いな水木しげるが描く至高の戦争漫画です。あとがきでご本人が書かれている90%が真実というのはそのまま水木しげる先生が所属していた成瀬大隊(作品内では田所支隊)がたどった戦場での日々の記録だからです。本作のテーマはずばり「玉砕」。太平洋戦争中、日本軍大本営発表で全滅という言葉を回避するために使われた「玉砕」。玉砕とはそのまま「玉の如くに清く砕け散った」という意味ですが、人に「玉のごとく散れ」と命令され、それを粛々と遂行する戦場という狂気。水木しげるの戦争への怒りが溢れ出てくるような傑作です
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