ヴィンランド・サガ(13) 幸村誠 著 講談社
イングランド、デンマーク統一王クヌートは財政難解決のため、ケティル農場接収を目論み、ケティルの二男・オルマルを罠にはめた。そのことに気付いたケティルたちはレイフ・エイリクソンの船で農場へ逃げ帰る。クヌートも精鋭を率い、その後を追う。その間にケティルの寵愛厚い女奴隷アルネイズは、元夫・ガルザルの逃亡を幇助する。だが、ガルザルは逃亡に失敗し、その命を落とす。アルネイズの裏切りを知ったケティルは……。
半年に一度のお楽しみ 12巻は1年近く待たされたけど今回は通常周期で出てくれました 奴隷編もようやく終わりなのかな?いやまだ解決してないことが いくつかありますけどそういうのは置いといてついに、ついに 物語の核心が見えてきました 精神的に成長したトルフィンが探し出した人生の目的とは? この巻でようやくヴィンランドサガの序章が終わった そんな最終ページです ダークネスになってるトルフィンに途中で嫌気をさして 読むのやめた人!今こそ続きを読むときですよ!
この著者は前作「プラテネス」から一貫して男の子が大人の男に 内面が成長していくところをしっかりと書ききる漫画家で 僕は完全にメロメロにされてます
蛇足だとは思いますが主人公のトルフィンは実在の人物です WIKIにものっていた歴史上の英雄の一人です 興味がある方はどうぞ調べてください ネタばれになるかもしれないのでご注意を
俺物語!! 3 アルコ 漫画 川原 和音 原作 集英社
初々しさ満点の猛男と大和は、山へピクニックに出かけるが、お約束のように遭難!! 己の使命は大和を無事に家へ送り届けること。そう決意する猛男だが、一方の大和は初めて過ごす2人きりの夜にドキドキ…。 爆笑と感動と胸キュンの最強トリプルコンボで、少女マンガの枠を軽々突破! マンガ界の話題を席巻する大ヒットコメディー。
月末に4巻が出るので再読 相変わらず面白いんだけど ずるいよね、この絵で少女漫画って 3巻だからこの素敵なジャイアンみたいな笑顔の角刈りが 表紙なんじゃないんだよ?全巻この人が表紙 つまり主役! ギャグ漫画では歩けれど立派な恋愛漫画です このジャイアンとかわいい彼女とのラブラブな毎日のお話
この漫画私の中で男性に読ませたい少女漫画の中で かなりの上位に位置してます というのも、このジャイアンの性格が女の子が求める 素敵な男の理想像なのです シャイで一途で彼女のためには万難を排して駆けつける それでいて、男友達に愛されて友のためにはなんでもする 男性が読んでもこの主人公には惚れてしまう筈です
未読の方はぜひお試しください
あと、原作の河原和音がやっぱりすごい! 「先生」や「青空エール」で 青春恋愛漫画の女王に上り詰めた人が こういう王道とはちょっとずれた物語も作れるなんて そこにしびれるあこがれるー
劇画ヒットラー 水木しげる 著 筑摩書房
画家への夢が破れた、ハニカミヤで誇大妄想狂の青年は、働く気力をなくし、浮浪者収容所で日々を送っていた。はた目には人生の落伍者に見えた青年アドルフヒットラーがドイツ民衆を熱狂させ世界制覇の野望にもえる独裁者となったのはなぜなのか、いったいヒットラーとはどんな人物だったのか。 希代の英雄でも狂気の独裁者でもない―水木しげるが見たヒットラーとは?1971年に漫画サンデーで発表された「革命家シリーズ」第2弾
帰国した友人にもらった本の山をあさっていたら 出てきたのでそのまま2時間で読破 前から読みたいと思っていたので大変ありがたい ねずみ男も目玉の親父も もちろん出てきませんが そうか、暗がりにたたずむ鬼太郎の後姿は ヒットラーに変えるとこんなにしっくり来るのか!
戦争伝記なので1ページから最終ページまで余すことなく 重苦しく、憂鬱で、絶望的です この作品の中で時にひょうきんで 時に残虐なキャラクターとしてヒットラーは描かれていますが 作中、一切の批評めいた事は書かれていません たんたんと、ヒットラーという事実が物語られます ヒットラー伝記というよりは 水木しげるのヒットラーの戦争という事象を描ききった作品です ぜひ一読を
文章:O教授
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