ピクミンシリーズとやら。
初出は2001年、ゲームキューブ。3にいたるまで、人気を博している。
意外と歯ごたえのある難易度と、茶目っ気たっぷりな世界観。
ピクミンとは植物と動物の間のような奇妙な何か。
種を植えるとピクミンが生まれ、引き連れて物を運んだり、敵と戦ったりする。
一匹一匹はほんとにか弱いが、みんなでかかればご覧の化け物も倒せちゃう。
しかしまあ、ピクミンはめちゃくちゃ死ぬ。
情けないほど死ぬ。数十匹まとめて死ぬこともよくある。
そのたびに主人公は種を探し、植え、新しいピクミンを生やし、補充する。
まさに命のディスカウント。
それぞれのピクミンに感情移入なんてしてはいけない。便利なもの扱いくらいじゃないと、ちょっと悲しくなる。
なんせ一切ピクミンを殺すこと無くクリアなんてほぼ不可能なのだし。
ここで、ピクミンの主題歌。
ストロベリーフラワー。タイトルは「愛のうた」。安売りされるピクミンのかわいくも毒々しい、うた。
そうやって、安売りされるピクミン。
”引っこ抜かれて あなただけについて行く
今日も運ぶ、戦う、増える、そして食べられる
ほったかされて、また会って、投げられて
でも私たちあなたに従い尽くします
そろそろ遊んじゃおうかな
そっと出かけてみようかなーんて
嗚呼 嗚呼 あの空に
恋とか、しながら
いろんな生命が生きているこの☆で
今日も運ぶ、戦う、増える、そして食べられる
引っこ抜かれて、集まって、飛ばされて
でも私たち愛してくれとは言わないよ
そろそろ遊んじゃおうかな
もっと頑張ってみようかなーんて
嗚呼 嗚呼 あの空に
恋とか、しながら
力合わせて、戦って、食べられて
でも私たちあなたに従い尽くします
立ち向かって、黙って、ついてって
でも私たち愛してくれとは言わないよ”
俺の大嫌いな映画。
吉高が脱ぐ。それだけ。空っぽな映画。
空虚な若者が空虚さを埋めるべくスプリットタンにしたりタトゥー入れたりしてセックスする映画。
サブカル系青春物語にありがちな。超どうでもいい。嫌いな思想。
「わたし、なにもないの。もう、どうでもいいの。」
そんなどうでもいい嘆きを繰り返す。もう一度言う。どうでもいい。
何を分かった顔をしてほざくんだ。セックスしてる時点で充実しとるわアホ。
蜷川さんは好きだ。でも、この映画に関して、なにがいいのかさっぱり分からない。原作からして嫌いだからだと思う。
とにもかくにも安売りのプライド。安売りのヌード。安売りの命。
安売りなら、このくらいやってほしい。
恋の罪。2011年。園子温監督。
平凡で空虚で少し歪んだ日々を生きる女たちが、情けないほど堕ちていく物語。
エロでグロでバイオレンス。えぐい映画。ここまで剥き出しに描いてくれれば、逆に輝く。
蛇にピアスのように達観視されると、ああ、無性に腹が立つ。
ということで、椎名林檎、もとい東京事変にバトンタッチ。
“安売り”=”三文芝居”を”外連味たっぷり”に描く天才。
曲は「ブラックアウト」。(リンクはギターカバー)
”山ノ手戦最終で何処へ行こうと云うの
都市(まち)の芳香(にお)いが変わり桜はもう散っている
急いで帰る気温は疾に北へと逃げ去った様
抜け駆けで何処へでも遊びに行きましょう
もっと酔って居たい、哀しく満たされ寒さより明るさが疎ましいのさ
都市のネオンはきっと星達を奪ったのだ
希望の通り黒い時間が二人を匿っている
抜け駆けで何処へでも私を連れて行って
今日は帰らない、素面になってしまいそう
遠くまで揺らせて運んで行って
もっと酔って居たい、哀しく汚され何時よりもしなやかに忘れたいのさ
白く照らされる日々に置いて行かれそうで、ちょっと隠れたいだけ
分かっている是以上は無い
だから連れて行って、帰りたくない
誰も知らないけど、何より嗚呼!あなたが疎ましいのさ”
…どこかしら、「愛のうた」と同じ香りがするよ。
文章:TOKI
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