先日ちょっと変わりだねというか、普通は行かないところで食事をしてきました。
大阪梅田から一駅なのに隠れ家のように人目につきにくい路地にお店をかまえた鯨料理店「むらさき」。
鯨と言えば給食で竜田揚げを食べた思い出をお持ちのナイスミドルな方々がいらっしゃることでしょう。
ご存知のように今や鯨は捕鯨は禁止されていますので、おいそれと口にできることはなくなってしまいました。
じゃあ何で鯨料理店があるのかと言うと、クジラの生態や資源量などの科学的調査を目的とする捕鯨。つまり調査捕鯨というものがあり、副産物として食用肉が日本国内で販売されています。その売り上げが次回の調査資金に充てられているそうです。
とまあ、固い話はここまでにして早速レビューを。
お店の前には鯨のオブジェが飾られていて、一同スマホで写真をパチリ。
中に入ると落ち着いた雰囲気で良い感じです。今回の目的がそうでしたが、仕事でお付き合いのある方への接待に使えます。
まずは鯨の刺身を注文。
赤身や皮、カノコ(顎からほほにかけての関節部分)、さえずり(舌)などが出てきました。どれも臭みや口に残るような硬さが無く、上品な味です。なんかむっちゃ幸せ・・・
ちなみにお皿になっているのは鯨のヒゲなんですよ。
さらに鯨といえば「はりはり鍋」です。
ウィキベディアで調べると近畿地方の料理なんですね。鯨と水菜を使った鍋料理なんですが、今は豚肉や鴨肉を代わりに食べることが多いです。
具材が赤身と脂のコントラストが綺麗です。
鍋いっぱいに水菜を敷き詰めて、そこに鯨肉をサッとくぐらせます。水菜と鯨肉で包んで食べるとシャキシャキの水菜の食感と鯨肉の風味で口の中が満たされていきます。
このお店独特の「逆しゃぶ」という、生の刺身用鯨肉で水菜を巻いたものを、器に入れ、沸騰した出汁をかけて食べるという方法だとさらに美味しく頂けます。
出汁もあっさりしていて、そのまま飲んでもさっぱりして美味しいですが、特製スパイスをひと振り掛けるとピリッとアクセントが付きます。スパイスには山椒が入っていますが、「麻(マー)」な感覚はありません。奇しくも同席した人たちは皆んな中国出張、滞在経験者なので、異口同音の感想でしたwww
締めにうどんを食べてお腹も気持ちもいっぱいになりました。
うどんは大阪うどんといって細めでコシがないのですが、ツルツルといけますよ。
味に見合うお値段ですが、機会があればまた来たいお店でした。
そして北新地に消えていく4人・・・
「○○さん、ネットで調べたら『ageha』ってお店がありますよ!」
「何と!それは行っとかないとな~。店に電話して入れるか確認して見てください」
「はい、(トゥルルル)もしもし、今から4人で行って席ありますか?.....」
店名:むらさき
URL: http://www.murasaki-osaka.com/
文章:ヤス
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